被リンクは多いほど良いわけではない|質を見極める判断軸

被リンクは多いほど良いわけではない|質を見極める判断軸

被リンクの本数を増やせば順位が上がる——この理解は、少なくとも今のGoogleには当てはまりません。Googleは自社のヘルプで、ほとんどの場合、詳しい情報を提供されなくてもどのリンクが信頼できるかを評価できるため、ほとんどのサイトではリンク否認ツールを使う必要はないと明言しています。2021年以降のスパムリンクへの対応も、違反としてペナルティを与えるのではなく、そのリンクを検索順位に影響しないものとして扱う方向に進んできました。それでも「被リンクが少ないから順位が上がらないのでは」「身に覚えのないリンクが張られているが放置していいのか」という相談は絶えません。本記事では、リンクの評価が減点から無効化へ移った意味、それでも否認が必要になる限られた場面、誤って否認したときのリスク、そしてBtoBで現実的に狙えるリンクの獲得先までを、判断できる形で整理します。


カメ先生カメ先生

被リンクの相談で最初に確認するのは、本数じゃなくて「手動による対策の通知が来ているか」なんだ。来ていなければ、やることはほとんどない。


カメ子カメ子

サーチコンソールに変な被リンクが並んでいるのが気になって、否認したほうがいいのかと思っていました。


カメ先生カメ先生

気持ちは分かるけれど、否認は最終手段だよ。間違えて良いリンクを否認すると、そちらのほうが順位に響く。


カメ子カメ子

手を出さないことが正解の場合もあるんですね。まずは通知の有無を確認してから考えます。


この記事のポイント
  • スパムリンクは減点ではなく無効化される方向に進んだ。身に覚えのないリンクの多くは、放置しても順位に影響しない
  • Googleは否認ツールについて「ほとんどのサイトでは使う必要はない」と明記している。使うのは手動による対策を受けたときなど限られた場面
  • 誤って良質なリンクを否認すると順位下落につながる。反映には数日、効果の確認には2〜3か月かかるため、やり直しのコストが高い

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目次

「多いほど良い」が通用しなくなった経緯

被リンクが評価の軸になった当初、リンクは「他サイトからの推薦」として単純に数えられていました。そのため本数を人為的に増やす手法が広がり、リンクの売買、相互リンク集、自動生成されたブログからの大量リンクといった施策が横行しました。本数という指標が操作可能だと分かった時点で、指標としての意味は薄れていきます

Googleの対応は段階を追って変わってきました。初期は違反として順位を下げる方向でしたが、2021年からのリンクスパムアップデートでは、スパムリンクをペナルティの対象ではなく、検索順位に影響を与えないものとして扱う流れが続いています。最近のGoogleの説明でも、スパムリンクの評価はマイナスではなく無効化されるとされています。

この違いは実務上とても大きな意味を持ちます。減点方式なら、悪いリンクを見つけて取り除く作業に価値があります。無効化なら、見つけても取り除いても結果は同じです。被リンクの掃除に費やしていた時間の大半が、いまは不要になったと考えてよい状況です。

それでも否認ツールが残っている理由

無効化されるなら、なぜリンク否認ツールは存在し続けているのか。理由は2つあります。1つは、自動的な無効化が100%ではないこと。ある解説も、リンクスパムアップデートによりスパムリンクの評価は自動的に無効化されるとしつつ、確実性のあるものではないと留保を付けています。

もう1つは、手動による対策(manual action)を受けた場合の回復手段としてです。Googleの担当者がサイトを目視で確認し、不自然なリンクの構築が確認された場合には手動対策が適用されます。この場合、対象のリンクを削除するか否認したうえで再審査を依頼する、という手続きが必要になります。否認ツールは、この再審査のための道具として残っていると理解するのが実態に近いでしょう。

つまり、否認が必要かどうかの判断は単純です。Search Consoleの「手動による対策」に何も表示されていないなら、原則として使う必要はありません。表示されているなら、その内容に沿って対応します。この分岐を最初に確認せず、被リンク一覧を眺めて不安になるところから始めるのが、最もよくある回り道です。

否認すべきリンクの型

手動対策を受けている、あるいは過去に外部業者へリンク施策を発注した心当たりがある——そうした場合に限り、否認の対象を検討します。解説では、否認すべきリンクとして次のような型が挙げられています。

  • 有料で購入したリンク(記事広告でnofollow等の指定がないものを含む)
  • 過剰なリンク交換や、相互リンクを目的としたページからのリンク
  • アンカーテキストにキーワードを不自然なほど詰め込んだリンク
  • プログラムで自動生成されたサイトからの大量のリンク
  • 取引や掲載の条件として強要されたリンク
  • 大量のキーワードを使った、閲覧者からは見えない形で埋め込まれたリンク

この一覧に共通するのは、自社または自社の委託先が関与して作られたリンクであるという点です。第三者が勝手に張ったリンクは、多くの場合この型に当てはまりません。過去にSEO業者と契約していた期間がある場合は、当時の作業内容を確認する価値があります。

なお、判断は自動判定ではなく目視が基本になります。ツールが「低品質」と分類したリンクをそのまま否認リストに入れると、後述する誤否認の危険が跳ね上がります。1件ずつリンク元を開いて、そのページが実在の読者に向けて作られているかを見る——手間はかかりますが、この工程を省略できる方法は今のところありません。

否認してはいけないリンク

否認の失敗は、悪いリンクを見逃すことではなく、良いリンクを消してしまうことで起きます。次のようなリンクは、見た目が地味でも評価に寄与している可能性があります。

  • ドメインが古い・デザインが古いというだけで低品質と判断したリンク
  • 海外のサイトからのリンクを、内容を確認せずに一律で否認する
  • 業界団体やニュースサイトなど、多くのサイトからリンクされている一覧ページを機械的に除外する
  • ツールの品質スコアだけを根拠に、リンク元を開かずに否認リストへ追加する
  • アクセスが来ていないという理由で、参照元として記録がないリンクを削る

最後の項目は誤解が多いところです。クリックされていないリンクにも評価上の意味はあります。参照トラフィックがゼロだからといって無価値とは限りません。逆に、参照トラフィックがあるリンクは、たとえ評価に寄与していなくても実利があります。どちらの軸でも「ない」と確認できたときだけ、検討の対象になります。

誤否認のリスクについて、解説では「誤って無関係な被リンクまで否認してしまう可能性」があり、その結果として検索順位が下がりサイトのパフォーマンスに悪影響が生じる恐れがあると指摘されています。加えて、低品質なリンクが基本的にアルゴリズムで無視されることを知らずに頻繁に否認すると、誤って高品質なリンクを否認する確率が上がり、順位下落につながるとも説明されています。

サーチコンソールで被リンクを確認する手順

否認するかどうかに関わらず、自社の被リンク状況を年に数回は把握しておく価値はあります。競合との比較や、思わぬ紹介先の発見につながるためです。手順は次のとおりです。

STEP1
手動による対策を先に確認する

Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」を開き、通知がないことを確認します。ここに何もなければ、以降は現状把握のための作業になります。

STEP2
リンクレポートをエクスポートする

「リンク」から上位のリンク元サイトと上位のリンク元テキストを確認し、必要に応じてエクスポートします。件数が多い場合は、リンク元サイト単位で見るほうが実務的です。

STEP3
上位30件のリンク元を目視で開く

すべてを見る必要はありません。上位のリンク元だけを開き、そのサイトが実在の読者向けに運営されているか、自社への言及が自然かを確認します。

STEP4
紹介元として有望な先を記録する

業界メディア、協会、取引先のサイトなど、今後も関係を深められる先をリスト化します。否認の作業より、こちらのほうが成果につながります。

4つ目が本記事で最も伝えたい部分です。被リンクのレポートは、掃除のためではなく関係が生まれている場所を見つけるために開いたほうが、投じた時間が回収できます。自社が知らないところで紹介されている記事が見つかれば、お礼を伝えて関係を作る入口になります。

否認ファイルの書式と反映期間

実際に否認が必要な場合の手続きも押さえておきます。手順としては、Search Consoleから被リンク一覧をエクスポートし、低品質なリンクを目視で確認して可能なものは削除を依頼し、残ったものを否認ファイルにまとめる、という流れになります。

ファイルの仕様は、UTF-8形式のテキストファイルで1行につき1つのURLまたはドメインを記載します。ドメイン単位で指定する場合はdomain:という接頭辞を付け、行頭にシャープ記号を置くとコメントとして扱われます。ファイルサイズの上限は2MBです。

# 2026-07 リンク否認ファイルの例
# 発注していたSEO業者経由のリンク(契約は2024年に終了)
domain:example-link-farm.com
domain:seo-blog-network.net

# 個別URLを指定する場合
http://another-example.com/links/1234.html

反映までの時間も知っておいてください。アップロード後に処理されるまで数日かかり、実際に効果が現れるまでには2〜3か月かかるとされています。否認は即効性のある施策ではなく、やり直しにも同じだけの時間がかかります。この時間コストの高さが、「最終手段として使う」という位置づけの根拠になっています。

nofollow・sponsored・ugcの使い分け

リンクの質を語るうえで避けて通れないのが、リンクに付ける属性です。かつてはnofollowの一択でしたが、現在はリンクの性質を示す3つの値が用意されています。自社が外部へ張るリンクにも、外部から受けるリンクにも関わるため、意味を正確に押さえておく価値があります。

属性使う場面付けないとどうなるか
rel=sponsored広告・スポンサー・対価を伴う取り決めで作られたリンク有料リンクとみなされる可能性がある
rel=ugcコメントや掲示板など、ユーザーが投稿した内容の中のリンク自社が推薦したリンクとして扱われうる
rel=nofollow推薦の意図を持たせたくないリンク全般リンク先を評価している合図になる

Googleの説明では、sponsoredは広告やスポンサーシップ、その他の対価を伴う取り決めの一部として作られたリンクを識別するために使う、とされています。ugcはコメントやフォーラムの投稿などユーザー生成コンテンツ内のリンクに推奨されます。nofollowは、リンクは張りたいが推薦の意図を持たせたくない場合に使います。複数の値を併記することも可能で、たとえばユーザー投稿内の有料リンクにはrel=”ugc sponsored”のように指定できます。

実務で影響が大きいのは記事広告です。費用を払って掲載してもらう記事から自社サイトへリンクが張られる場合、そのリンクにはsponsoredの指定が必要になります。メディア側が対応していないケースもあるため、掲載前に、リンクの属性をどう設定するかを確認しておくことが実務上の防御になります。なお、これらの属性はいずれも「ヒント」として扱われ、クロールやインデックスを完全に止めるものではない点も押さえておいてください。

ツールごとに被リンク数が違うのはなぜか

Search Consoleでは200件と表示されるのに、有料ツールでは1,500件と出る——被リンクの本数がツールによって大きく食い違うことは珍しくありません。この差に驚いて「見えていないリンクがある」と考える必要はありません。数え方と収集範囲が違うだけです。

Search Consoleが表示するのはGoogleが実際に認識したリンクで、しかも表示件数には上限があります。一方、有料ツールは自前のクローラーがウェブを巡回して収集したデータで、Googleが評価に使っているかどうかは分かりません。両者はそもそも別のものを数えています

実務上の使い分けとしては、自社の状況把握はSearch Console、競合との比較は有料ツール、という役割分担が合理的です。競合の被リンク本数を有料ツールで比べるとき、自社の数字も同じツールで取得しないと比較になりません。違うものさしで測った数字を並べない——単純ですが、レポートで最も起きやすい誤りの1つです。

自社から外部へのリンクはどう扱うか

被リンクの話をするとき、受ける側ばかりが注目されますが、自社から外部へ張るリンク(発リンク)にも考え方があります。結論としては、読者にとって必要なリンクは遠慮なく張るべきです。評価が外に流出するのを恐れて出典へのリンクを避ける、という発想は現在では意味を持ちません。

むしろ、統計データや公的機関の資料を参照した際に出典へリンクすることは、記事の信頼性を示す要素になります。読者は数字の根拠を確認でき、引用元も明示されるため、内容の検証可能性が上がります。BtoBの読者は数字の出所を気にする層なので、この効果は無視できません。

注意が必要なのは、対価を伴う場合と、リンク先を管理できない場合です。前者はsponsoredの指定を、後者は状況に応じてnofollowを検討します。また、外部リンクが増えると、リンク切れの管理も必要になります。数年前に参照した資料のURLが変わっている、というのはよくあることです。定期的なリンク切れの点検を、記事の更新作業に含めておくと安全です。

リンク元の質を見る5つの視点

否認の判断でも、獲得の判断でも、リンク元の質をどう見るかは共通の課題です。ツールのスコアに頼らず自分の目で判断するために、5つの視点を挙げておきます。

  • そのページに、実在の読者に向けた本文があるか(リンクの一覧だけのページではないか)
  • サイト全体として、特定のテーマで継続的に運営されているか
  • 自社へのリンクが、文脈の中で自然に置かれているか(脈絡なく列挙されていないか)
  • 同じサイトから極端に多数のリンクが張られていないか
  • そのサイト自体が、他の信頼できるサイトから参照されているか

この5つのうち、最も判断が速いのは1つ目です。リンクの一覧しかないページは、読者が使う導線として機能していません。逆に、本文の中で自社のサービスや記事が引き合いに出されているなら、それは読者にとって意味のある経路です。

5つ目は確認に手間がかかりますが、業界メディアや協会サイトかどうかを見るだけでも判断材料になります。BtoBの領域では、リンク元の規模より、そのサイトが自社の顧客と同じ層に読まれているかのほうが実利に直結します。月に数百人しか読まない専門サイトからのリンクが、数万人が読む一般メディアからのリンクより価値を持つことは十分にあります。

リンクではなく「言及」が増えている

最後に、被リンクの周辺で起きている変化にも触れておきます。近年は、リンクを伴わない形での言及——サイテーションと呼ばれる状態が増えています。SNSの投稿、ポッドキャストでの紹介、社内チャットでの共有。URLが張られないまま社名やサービス名だけが流通する場面は、以前より確実に多くなりました。

この変化が実務に効くのは、成果の測り方の部分です。被リンクの本数だけを追っていると、こうした言及が数字に現れません。指名検索の回数、社名を含む検索クエリの表示回数、直接流入の推移——これらを併せて見ることで、リンクにならない露出の効果を捉えられます。

生成AIの回答内で紹介される場面でも、同じことが起きています。引用元としてURLが示されることもあれば、社名だけが挙がることもあります。リンクの数を目標に置くより、名前が挙がる場面を増やすほうが、いまの環境には合っている——被リンク施策を考えるときの前提として、この視点を持っておくと判断がぶれません。

ネガティブSEOは気にすべきか

競合が意図的にスパムリンクを張って順位を下げようとする、いわゆるネガティブSEOへの懸念もよく聞きます。結論から言えば、現在の一般的なサイトでは、過度に心配する必要はありません。スパムリンクが無効化される方向に進んだこと自体が、この種の攻撃を無力化する設計だからです。

それでも不安が残る場合の現実的な対応は、監視の頻度を上げることではなく、判断の基準を先に決めておくことです。たとえば「手動による対策の通知が来たら対応する」「順位が説明のつかない形で急落し、同時期に不自然なリンクが急増していたら調査する」という2つの条件を決めておけば、日々のリンクレポートに一喜一憂せずに済みます。

実務でよくある誤りは、順位が落ちた原因を先に被リンクに求めてしまうことです。実際にはコアアップデートの影響、競合ページの更新、自サイトの技術的な問題であることのほうが多く、被リンクは最後に疑う項目と順序を決めておくと調査が速くなります。

では、質の高い被リンクとは何か

否認の話が長くなりましたが、本来向き合うべきはこちらです。評価される被リンクの条件は、突き詰めると1つに集約されます。そのリンクが、読者にとって役に立つ経路として存在しているかです。リンク元のページに実在の読者がいて、その人が自社のページへ移動する理由がある——この条件を満たすリンクは、本数が少なくても機能します。

BtoBで現実的に狙える獲得先は、意外に限られています。業界メディアへの寄稿、協会や団体の会員一覧、取引先やパートナー企業の事例紹介ページ、自社が提供した調査データの引用、登壇したイベントの告知ページ、そして採用や技術に関する情報を発信した際の技術系コミュニティからの言及。この6つでほとんどを占めます。

この6つのうち、最も再現性が高いのは調査データの公開です。自社が持つ受注データ、顧客アンケート、業界の実務者への聞き取り——外部が引用したくなる数字を作れば、リンクは後から付いてきます。逆に最も再現性が低いのが「良い記事を書けばリンクされる」という期待で、BtoBの専門記事はSNSでの拡散も起きにくく、放っておいてリンクが集まる構造にはなっていません。リンクは待つものではなく、引用される形の情報を作って初めて生まれると考えたほうが計画が立ちます。

この一覧を見ると分かるとおり、被リンクの獲得はSEOの施策というより、事業活動の副産物です。調査データを出す、登壇する、事例を作る——いずれも本来やるべき活動であり、その結果としてリンクが付きます。リンクを目的に置くと不自然な施策に流れやすく、目的を事業側に置いたほうが結果的に質の高いリンクが集まります。

アンカーテキストはどこまで気にするか

否認すべきリンクの型に「アンカーテキストにキーワードを不自然なほど詰め込んだリンク」が挙がっていました。ではアンカーテキスト——リンクとして表示される文字列——は、どこまで意識すべきなのでしょうか。

自社がコントロールできる範囲、つまり自社サイト内の内部リンクや、寄稿記事で自分が書く部分については、リンク先の内容を過不足なく示す語を使うのが原則です。「こちら」「詳しくはこちら」ばかりだと、リンク先が何のページか読者にもクローラーにも伝わりません。かといって、同じキーワードを機械的に繰り返すのは不自然な状態を作ります。

一方、外部サイトが自社をどう呼ぶかは制御できません。会社名で呼ばれることもあれば、サービス名やURLがそのまま貼られることもあります。この分布を人為的に揃えようとする施策は、まさに否認対象の型に近づいていきます。外から見た呼ばれ方は、事業活動の結果として自然に決まるものと割り切るのが健全です。Search Consoleの「上位のリンク元テキスト」は、操作の対象ではなく市場が自社をどう呼んでいるかの観測データとして読んでください。

リンクを買うという選択肢について

いまだに「被リンクを月額で提供します」という営業は届きます。判断は明確で、Googleのリンクプログラムのガイドラインに違反します。前述の否認すべきリンクの一覧にも、有料で購入したリンクが最初に挙げられています。

それでも判断に迷う場面があるとすれば、記事広告やタイアップ記事の扱いです。費用を払って掲載する記事から自社サイトへリンクを張る場合、そのリンクが広告であることを示す指定が必要になります。メディア側が対応しているかは事前に確認すべき点で、確認せずに掲載すると意図せずガイドライン違反の状態になります。

純粋に費用対効果で見ても、購入リンクは割に合いません。無効化される可能性が高く、効果があったとしても継続的な支払いが前提です。同じ予算を調査データの作成やイベント登壇に充てたほうが、残る資産の量が違うというのが実感に近いところです。

定期点検の頻度と社内ルール

最後に、運用として何を決めておけばよいかをまとめます。被リンクの点検は毎週行う必要はなく、頻度を落として確実に実施するほうが機能します。

  • 手動による対策の確認は月1回。Search Consoleを開いたついでで足りる
  • 被リンクレポートの目視確認は四半期に1回。上位30件だけを見る
  • 外部業者にSEOを発注する際は、リンク構築を含まない契約であることを明記する
  • 記事広告やタイアップを実施する際は、リンクの指定方法をメディア側に確認する
  • 順位下落の調査では、被リンクは最後に疑う。まずアップデートと自サイトの変更履歴を見る

3つ目は発注時のルールとして重要です。「被リンクを月◯本獲得」という成果物が含まれる契約は、そのまま将来のリスクになります。契約書の作業範囲にリンク構築が入っていないかを、発注前に確認してください。数年後に手動対策を受けたとき、当時の契約内容が分からないと対応の起点がつかめません。

4つ目については、実施の記録を残しておくことも大切です。どのメディアに、いつ、いくらで、どのような条件で掲載したかを一覧にしておけば、数年後に「このリンクは何だったのか」を調べる時間が省けます。担当者が交代したあとに残るのは記憶ではなく記録だけで、記録がないリンクは、判断のたびに調査コストを発生させます。掲載記事のURL、掲載日、費用、リンクの属性指定の有無——この4項目を1行で残しておくだけで十分です。

5つ目の順序は、チーム内で共有しておく価値があります。順位が落ちたときに真っ先に被リンクを疑う癖があると、調査の時間が無駄になるだけでなく、不要な否認に手を出す動機にもなります。疑う順序を先に決めておくことは、それ自体が誤否認の予防策です。

まとめ

被リンクは本数ではなく、リンクが存在する理由で評価される時代になりました。スパムリンクは減点ではなく無効化される方向に進み、Googleは否認ツールについて「ほとんどのサイトでは使う必要はない」と明記しています。否認を検討すべきなのは、手動による対策の通知を受けたときや、過去に外部業者へリンク施策を発注していた心当たりがある場合に限られます。否認すべき型は、購入したリンク、過剰な相互リンク、キーワードを詰め込んだアンカーテキスト、自動生成サイトからの大量リンクなど、自社側の関与で作られたものです。逆に、古いドメイン・海外サイト・参照トラフィックがないという理由での機械的な否認は、誤って良質なリンクを消す危険があります。反映には数日、効果の確認には2〜3か月かかり、やり直しのコストも同じだけかかります。被リンクのレポートは、掃除のためではなく、関係が生まれている場所を見つけるために開く。まずはSearch Consoleの「手動による対策」に何も表示されていないことを確認し、そのうえで上位のリンク元を30件だけ開いてみてください。否認すべき先より、伸ばすべき関係のほうが多く見つかるはずです。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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