コアアップデートで順位が落ちた時の対処|慌てず原因をAIで切り分ける

コアアップデートで順位が落ちた時の対処|慌てず原因をAIで切り分ける

ある朝、いつものように順位計測ツールを開くと、主要キーワードの多くが1ページ目から2ページ目へ沈んでいる。Search Consoleを見るとクリック数の折れ線が数日前から下り坂で、社内チャットには「サイトに何かあった?」の文字——コアアップデートの展開期間には、こうした場面が実際に起こります。しかしGoogleは公式ドキュメントで、コアアップデート後の順位下落は必ずしもページに問題があることを意味しないと繰り返し説明しています。最初にやるべきは修正作業ではなく、下落の原因がアップデートなのか、それ以外なのかの切り分けです。本記事では、2026年のコアアップデート動向を踏まえ、Search Consoleでの確認手順、原因の切り分け方、品質への向き合い方、回復までの時間軸、そしてAIを使った下落記事の棚卸しと改善優先度付けまで、慌てずに対応するための手順を解説します。


カメ先生カメ先生

コアアップデートで順位が落ちたとき、いちばんの悪手は慌てて記事を直し始めることなんだ。Googleは、下落したページに修正すべき問題があるとは限らないと公式に説明しているよ。


カメ子カメ子

でも、順位が下がったままだと流入も問い合わせも減りますよね…。何もしないで待つだけというのも不安です。


カメ先生カメ先生

何もしないのではなく、順番を守るんだ。まず原因を切り分けて、影響の全体像をつかんでから品質の見直しに入る。2026年は3月と5月に立て続けにコアアップデートが実施されたから、この切り分けの腕がますます問われるようになったよ。


カメ子カメ子

焦って手を動かす前に、原因の特定からなんですね。切り分けの手順を順番に整理してみます!


この記事のポイント
  • 順位下落はペナルティではなく相対評価の入れ替わり。まずアップデート起因か、手動対策・技術問題かを切り分ける
  • Search Consoleでの分析は展開完了から1週間待って前後比較。展開中の大規模リライトは避ける
  • 回復は数ヶ月〜次回アップデートの時間軸。下落記事の棚卸しと優先度付けはAIに任せて人は判断に集中する

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目次

何が起きたのか:コアアップデートは検索全体の再評価

コアアップデートとは、Googleが年に数回実施する、検索アルゴリズムの大規模な見直しのことです。特定のサイトやページを狙い撃ちにするものではなく、検索結果全体の評価のものさしを調整し直す更新で、スパム対策のような個別システムの更新とは区別されています。評価基準そのものが動くため、サイト側が何も変えていなくても順位は上下します。順位が落ちたという事実は、違反の通告でも品質の断罪でもなく、まず「ものさしが変わった」という現象として受け止めるのが出発点です。

Googleの公式ドキュメントは、この変動をレストランのランキングに例えています。地域の優れたレストラン上位20軒のリストを数年ぶりに更新したら、新しい良店が加わって順番が入れ替わる。順位を下げた店は悪くなったわけではなく、他の店の評価が上がっただけかもしれない——つまり下落は絶対評価の減点ではなく、相対評価の入れ替わりです。この前提を持てているかどうかで、直後の行動の質がまるで変わります。

なお、Googleはコアアップデートのほかに、スパムアップデートやレビュー関連の更新など、目的を絞った個別の更新も実施しています。2026年3月上旬にはスパムアップデートも展開されており、下落の時期によってはどちらの影響なのかの見極めが必要になります。個別の更新はSearch Status Dashboardに種類ごとに記載されるため、更新の名前まで確認する習慣を付けておくと、原因の当たりが付けやすくなります。

2026年の実施状況:3月・5月と短い間隔で展開

まず直近の動向を押さえましょう。2025年12月のコアアップデートに続き、2026年は3月末と5月下旬の2回、コアアップデートが展開されました。特に5月分は前回の完了から約6週間後という短い間隔での実施で、本記事執筆時点(2026年7月)では、この5月分が直近の完了済みコアアップデートです。「また落ちた」と騒ぐ前に公式の実施情報と自社の下落時期を突き合わせられるよう、直近の履歴を表で整理しておきましょう。

アップデート展開期間補足
December 2025 core update2025年12月12日〜30日約18日間かけて展開された年末の更新
March 2026 core update2026年3月27日〜4月8日約12日間で完了
May 2026 core update2026年5月21日〜6月上旬前回完了から約6週間という短い間隔で実施

展開の間隔が詰まるほど、「落ちてから考える」対応では次の波に間に合わなくなります。コアアップデートの開始と完了は、Googleが公式のSearch Status Dashboard(検索ステータスダッシュボード)で告知しており、順位が大きく動いたらまずこのダッシュボードを見るのが基本動作です。海外のSEO情報サイトには次の更新を2026年第3四半期と見る予想もありますが、正式な予告は存在しないため、いつ来てもよい備えを持つ側が有利になります。

なお、5月のアップデートについて国内外のSEO会社の分析では、AIで大量生成された低品質なコンテンツを抱えるサイトや、広告・アフィリエイトリンクが過剰なサイト、運営者・著者の情報が弱いサイトで下落が目立ったと報告されています。あくまで外部からの観測に基づく傾向であり、Googleの公式発表ではありませんが、順位を戻す努力の方向性を考えるうえでは参考になります。自社が該当しないかどうかは、後述する自己評価の際にあわせて点検しましょう。

大前提:コアアップデートの下落はペナルティではない

対応を考える前に、コアアップデートによる下落と「手動による対策」を区別しておく必要があります。手動による対策は、ガイドライン違反に対してGoogleの担当者が科す個別の措置で、対象になるとSearch Consoleに通知が届きます。一方、コアアップデートはアルゴリズムによる全体の再評価であり、通知は一切届きません。Search Consoleの「手動による対策」欄が空で、下落の時期がアップデートの展開期間と重なるなら、それはペナルティではなく評価の再調整です。

さらに公式ドキュメントは、順位の低下が小さい場合——例として挙げられているのは2位から4位への下落程度——であれば抜本的な対策は不要とし、むしろ好調に機能しているコンテンツには手を加えないことを勧めています。焦った修正は、評価されていた部分まで壊すおそれがあるからです。直すべきかどうかの判断そのものを、切り分けが終わるまで保留する。これが初動でもっとも重要な自制です。

もう1つの誤解が、「下落=低品質のレッテルを貼られた」という受け止め方です。公式ドキュメントは、コアアップデートはページ単位の違反判定ではなく、検索全体でより良い結果を出すための再調整だと説明しています。実際、何も変えていないのに次のアップデートで順位が戻った例も報告されており、下落したという事実だけからページの良し悪しを断定することはできません。だからこそ、感情ではなくデータで影響を測る次の手順が重要になります。

最初の切り分け:下落の原因を4段階で特定する

順位下落の原因は、コアアップデートとは限りません。技術的な事故や手動対策、リニューアルの影響が同じ時期に重なることもあります。次の4段階で切り分けると、原因の見当違いと無駄な作業を防げます。

STEP1
時期の照合:ダッシュボードと下落開始日を突き合わせる

Search Status Dashboardでアップデートの開始日・完了日を確認し、Search Consoleのクリック・表示回数が下がり始めた日と重なるかを見ます。展開期間とずれた下落は、別の原因を先に疑います。下落開始日はグラフの目視ではなく、日別のエクスポートデータで特定すると確実です。

STEP2
手動対策とセキュリティの確認

Search Consoleの「手動による対策」「セキュリティの問題」に通知がないかを確認します。通知があればコアアップデートの話ではなく、そちらの解消が最優先です。

STEP3
技術的な問題の確認

noindexの誤設定、robots.txtの変更、サーバー障害、サイトリニューアルやURL変更の時期が重なっていないかを点検します。インデックス登録レポートでエラーや除外の急増がないかも見ます。

STEP4
影響範囲の確認:どこで落ちているか

検索パフォーマンスを検索タイプ別(ウェブ・画像・動画・ニュース)、デバイス別、国別に絞り込み、下落が特定の条件に偏っていないかを確認します。偏りが見つかれば原因の絞り込みが一気に進みます。

この4段階をすべて通過して、初めて「コアアップデート起因の可能性が高い」と言えます。切り分けは1〜2時間で終わる作業ですが、その後の数ヶ月の方針を決める工程です。ここを飛ばした対応は、原因と無関係な修正に工数を溶かすことになります。なお、下落が展開期間の途中で始まっている場合、それはまだ確定した評価ではなく、完了までに戻る可能性も残っています。判断は必ず完了後のデータで行いましょう。

Search Consoleでの確認手順:完了1週間後に前後比較

アップデート起因の見立てが付いたら、影響の中身を数字で確認します。ここで守りたいのがタイミングです。Googleの公式ドキュメントは、まずアップデートの完了日を確認し、完了から約1週間待ってからデータを比較することを勧めています。展開中は順位が日々揺れ動くため、途中のデータで判断すると誤った結論を引きやすいからです。展開には2週間前後かかることが多く、この待ち時間は切り分けと情報収集に充てます。たとえば、正常だった時期の主要クエリと順位の基準値を整理しておくと、完了後に行う比較の精度が上がります。

比較は検索パフォーマンスレポートの期間比較機能で、完了後の期間と展開開始前の同じ長さの期間を並べます。見るのはサイト合計の増減だけでなく、クエリ×ページの組み合わせです。公式ドキュメントは、数ポジションの下落は通常の変動の範囲とし、例えば4位から29位へ落ちたような大幅下落のページに絞って詳しい評価を行うことを勧めています。下落したクエリとページの一覧はCSVでエクスポートしておきましょう。後述するAIでの棚卸しの材料になります。

操作の面では、検索パフォーマンスレポートの日付フィルタから「比較」タブを選び、完了後の期間と直前の期間を指定するだけで、クエリ・ページ・デバイスの各タブに増減の差分列が追加されます。このとき、社名やサービス名で検索されるブランドクエリを除外しておくのがコツです。ブランドクエリは指名の需要なのでアップデートの影響を受けにくく、混ぜたままだと下落幅が実際より小さく見えてしまいます。

下落の深刻度を「面」で測る

個別ページの順位に一喜一憂する前に、影響の広がりを測ります。見るのは3つ。サイト全体のクリック・表示回数が何%下がったか、下落したページがサイト全体の何割を占めるか、そして事業に直結するページ(サービス紹介・導入事例・料金など)が含まれているかです。全体で数%の減少が一部の記事に集中しているのと、サイト全体が3割減っているのとでは、打つべき手がまったく違います。

目安として、深刻度を3段階に分けると判断しやすくなります。レベル1は一部の記事が数位下がった状態で、対応は静観寄り。レベル2は特定テーマの記事群がまとまって下がった状態で、テーマ単位の品質見直しを検討します。レベル3はサイト全体の大幅下落で、コンテンツ戦略そのものの再点検が必要です。対応の重さは深刻度に比例させるのが原則で、レベル1の状況にレベル3の対応をぶつけると、かえってサイトを不安定にします。

あわせて、順位やクリックといった検索指標だけでなく、事業への実害をアクセス解析側でも確かめておきます。下落したページが問い合わせや資料請求の経路にどれだけ絡んでいたかを見れば、「検索流入は減ったが商談経路への影響は軽微」なのか「主力の集客ページが直撃された」のかが分かります。社内への一次報告はこの実害の大きさとセットで行うと、過剰反応も過小評価も防げます。

下落と間違えやすいケース:季節要因と計測の罠

コアアップデートのせいに見えて、実は別物というケースもあります。代表が季節要因です。BtoBでは年度末や大型連休、夏季休暇の時期に業務系キーワードの検索数そのものが落ち込むため、順位が変わらなくても表示回数とクリックは減ります。この場合は順位を見れば区別できます。順位が維持されたまま表示回数だけ減っているなら、需要側の変動であってサイトの評価は下がっていません。前年同期のデータと比べるのも有効な確認方法です。

計測側の罠もあります。順位計測ツールは計測地点や設定によって数字がぶれることがあり、Search Consoleの平均掲載順位も、順位の低いクエリでの表示が増えると、何も悪化していないのに平均値が下がって見えます。1つのツールの1つの数字だけで騒がず、複数の指標を突き合わせて判断する。順位急落の場面では、この地味な突き合わせ作業が誤診を防ぐ最後の砦になります。

やってはいけない初動:焦りが生む二次被害

アップデート直後は、社内からの問い合わせや圧力もあって「何かしなければ」という焦りが生まれます。しかし次の行動は、状況を悪化させる典型例です。

  • 展開が完了する前に大規模なリライトや記事削除を始める:変動中のデータで判断することになり、後から効果検証もできなくなる
  • 下落したページを手当たり次第に書き直す:評価されていた部分まで壊し、何が効いて何が悪かったのか分からなくなる
  • キーワードの追加や更新日の書き換えだけで戻そうとする:評価基準の変化に小手先の調整では応えられない
  • 順位だけを見て実害を確認しないまま騒ぐ:問い合わせや売上への影響が小さければ、静観が最適解の場合もある

共通するのは、切り分けと計測を飛ばして行動に走っていることです。展開完了のアナウンスを待つこと自体が、立派な初動対応だと社内に説明できるかどうかが、担当者の腕の見せどころです。社内向けには「Googleの公式ドキュメント自体が、性急な修正を推奨していない」という一文を添えるだけで、根拠のある静観として通せるようになります。

品質への向き合い方:自己評価の質問に正面から答える

切り分けの結果、コアアップデート起因の大幅下落だと分かったら、向き合う相手はコンテンツの品質です。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツ」を自己評価するための質問リストを公式に公開しています。独自の情報・調査・分析を提供しているか。内容は一次情報や実体験に裏打ちされているか。見出しは内容を誇張していないか。検索結果に並ぶ他のページと比べて、はっきりした価値を加えているか。こうした問いに、下落したページを開きながら一つずつ答えていきます。

難しいのは、作った本人はどうしても自分に甘くなることです。公式ドキュメントも、サイトに利害関係のない第三者に率直な評価を求めることを勧めています。判断の軸は、作った本人の自信ではなく、検索した人がそのページで探し物を終えられるか。社内レビューであれば、制作に関わっていない営業やサポート担当の目を借りるだけでも精度が上がります。外部の視点がどうしても得にくい場合は、後述するとおりAIに評価者の役割を与えるのも一手です。

なお、かつて独立したシステムだったヘルプフルコンテンツシステム(人のために作られたコンテンツを評価する仕組み)は、2024年3月のコアアップデートでコアランキングシステムに統合されました。この評価はページ単体ではなくサイト全体の傾向として効くとされているため、品質の見直しも1記事単位ではなくテーマ単位・サイト単位で考える必要があります。低品質な記事を大量に抱えたままでは、良い記事の足も引っ張られかねません。

競合比較:入れ替わりで上がったページから学ぶ

相対評価で順位が動いた以上、回復のヒントは今の上位ページが握っています。下落した主要クエリを実際に検索し、新しく上がってきたページを観察しましょう。情報の深さと具体性、一次情報の有無、検索意図のカバー範囲、著者情報や運営者情報の見せ方。自社ページとの差分を1つずつメモしていくと、抽象的だった「品質」が具体的な改善項目のリストに変わります。

もう1つ注意したいのが、検索意図の解釈変更です。アップデートを境に、解説記事が下がって製品ページや比較ページが上がる、といったページ種別の入れ替わりが起きることがあります。この場合、記事の品質をいくら磨いても元の順位には戻りません。見るべきは個々のページの出来ではなく、そのクエリで何を上位に出すべきだとGoogleが判断し直したのかです。種別ごと入れ替わっていたら、既存記事の改善ではなく受け皿ページの新設が正解になることもあります。

また、順位がさほど変わらないのにクリックだけが減っているケースでは、検索結果画面そのものの変化も疑ってください。AIによる回答の表示や強調スニペット、動画枠などが検索結果の上部に入ると、同じ順位でもクリック率は変わります。この場合の打ち手は順位の回復ではなく、要約に引用されやすい構成への調整やタイトルの磨き込みといった、クリック率側の改善になります。

AI活用①:下落記事の棚卸しをAIで一気に進める

下落したページが数十本を超えると、1本ずつ精読して仕分けるのは現実的ではありません。ここからが生成AIの出番です。Search Consoleからエクスポートしたアップデート前後の比較データを渡し、被害状況の整理と傾向の読み取りを任せます。プロンプトの例を挙げます。

あなたはBtoBサイトのSEO担当者です。
以下はコアアップデート前後の検索データです(形式:URL,主要クエリ,前の順位,後の順位,前のクリック数,後のクリック数)。
1. 下落幅と流入減の大きさから、各ページを重症・中等・軽微の3グループに分けてください。
2. URLとクエリから各ページのテーマを推定し、下落が特定テーマに偏っていないか指摘してください。
3. 重症グループのうち、商談や問い合わせへの影響が大きそうなページを5つ挙げ、理由を1行ずつ添えてください。
※数値の合計や平均の再計算はしないでください(集計は表計算側で行います)。
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(ここにエクスポートしたデータを貼り付け)

役割分担の原則は、数を数える仕事は表計算に、意味を読む仕事はAIに。生成AIは集計を誤ることがあるため、下落率などの計算はスプレッドシート側で済ませ、AIには分類とテーマの偏りの発見だけを任せます。テーマ単位の偏りが見えると、直すべきなのが個別記事なのか、テーマ全体の設計なのかの判断が付きます。

AI活用②:改善の優先度付けとリライト方針の壁打ち

棚卸しの次は、どこから直すかの優先度付けです。判断軸は3つ。事業インパクト(そのページが商談や問い合わせにどれだけ近いか)、回復可能性(検索意図とページ種別が合っているか)、必要工数(追記で済むか全面改稿か)です。AIに3軸の定義と棚卸し結果を渡すと、優先度マトリクスの下書きが数分で作れます。最初に直すのは「事業インパクト大×回復可能性あり」の交点で、全ページの一斉改修は避けます。

個別ページのリライト方針の検討にもAIが使えます。Googleの自己評価の質問リストと記事本文を渡し、「この質問リストに照らして弱い点を指摘してください」と依頼すれば、第三者視点に近いチェックが手軽にできます。ただしAIは実際の検索結果の変化を知りません。上位ページとの比較や意図の変化の確認は、必ず人が実際に検索して行ってください。AIの指摘は仮説であり、裏取りとセットで初めて使えます。

優先度が決まったら、四半期単位の改善計画に落とします。目安として、最初の1ヶ月は重症×事業インパクト大の5〜10ページに集中し、効果検証の対象を絞るのがおすすめです。一斉に直してしまうと、次のアップデートで順位が動いたときに何が効いたのかを切り分けられなくなります。改善は実験のつもりで、対象と内容を記録しながら進めましょう。

回復までの時間軸:数ヶ月単位で考える

改善に着手しても、順位はすぐには戻りません。Googleの公式ドキュメントは、改善の効果が現れるまで数日から数ヶ月かかるとし、数ヶ月経っても効果が見られない場合は次のコアアップデートまで待つ必要があるかもしれないと明言しています。評価の大きな見直しは更新のタイミングでまとめて反映されることが多いためで、回復の主戦場は次回以降のアップデートだと考えておくのが現実的です。実際、過去のアップデートで下落したサイトの回復報告も、数週間後ではなく次回以降の更新のタイミングに集中する傾向が指摘されています。

  • 回復を保証する即効策は存在しない。「すぐ戻せます」とうたう外部業者には慎重に対応する
  • 小さな改善は更新を待たずに反映されることもあり、次のアップデートまで何も動かないわけではない
  • 改善したコンテンツは、順位の回復前でも指名検索や営業資料などほかの場面で価値を出せる

社内報告では、この時間軸を最初に共有しておくことが重要です。「改善したのになぜ戻らないのか」という詰められ方は、期待値の設計で防げます。対応開始の時点で「評価の反映は数ヶ月〜次回アップデート」と資料に書き添えておきましょう。あわせて、どのページに・いつ・何の改善をしたかの変更ログを必ず残してください。次のアップデートで順位が動いたとき、この記録があって初めて「何が効いたのか」を検証でき、対応の経験がサイトの学習資産として蓄積されていきます。

対応チェックリスト:初日・完了1週間後・1ヶ月以内

ここまでの流れを、時間軸に沿ったチェックリストにまとめます。順位の急落に気づいたら、この順番で確認してください。

  • 【初日】Search Status Dashboardで、コアアップデートの展開状況と期間を確認した
  • 【初日】Search Consoleの手動による対策・セキュリティの問題・インデックスエラーを確認した
  • 【初日】社内に「展開完了までは大規模修正をしない」方針と理由を共有した
  • 【完了1週間後】前後比較で下落したクエリ×ページを一覧化し、CSVでエクスポートした
  • 【完了1週間後】大幅下落ページに絞って、上位に入れ替わったページとの差分を確認した
  • 【1ヶ月以内】AIで棚卸しと優先度付けを済ませ、優先度の高いページから改善に着手した

チェックリストの価値は、やることの整理と同じくらい、「今はやらないこと」を明確にする点にあります。初日の欄に修正作業が1つも入っていないことこそが、この対応の要点です。また、チェックの過程で集めた情報はそのまま社内報告の材料になるため、確認しながらメモを残しておくと資料づくりが二度手間になりません。

平時の備え:次のアップデートで慌てないために

もっとも効果的な対策は、アップデートが来る前の平時にあります。Googleはコアアップデートで良い結果を得るための特別なテクニックは存在しないとし、ユーザー第一のコンテンツを作り続けることを勧めています。加えて実務では、月次で主要クエリと主要ページの順位・表示回数・クリックを記録しておくと、変動が起きた瞬間に「どこが・どれだけ」の前後比較が即座にでき、初動のスピードが半日単位で変わります。

もう1つの備えは、流入源の分散です。検索流入一本足の事業構造では、アップデートのたびに売上が揺れ、そのたびに社内が動揺します。メールマガジン・SNS・指名検索の育成を並行しておけば、順位変動が事業に与える影響は相対的に小さくなります。アップデートに強いサイトとは、順位が動いても事業が揺れないサイトのことです。

さらに踏み込むなら、四半期に一度のコンテンツ棚卸しを定例にします。流入も順位もない記事を放置せず、統合・改稿・削除のいずれかを判断していく作業です。記事一覧と各記事の流入データをAIに渡して仕分けのたたき台を作らせれば、数百記事の棚卸しも現実的な工数に収まります。サイト全体の品質を平時から整えておくことが、評価がサイト単位で効く時代のいちばんの防御になります。

まとめ

コアアップデートで順位が落ちたときの対処は、順番がすべてです。まずSearch Status DashboardとSearch Consoleで、下落がアップデート起因か、手動対策や技術問題かを切り分ける。展開完了から1週間待って前後比較し、大幅下落ページに絞って影響を測る。慌てた大量修正を避け、公式の自己評価の質問と上位ページとの比較で品質に向き合い、棚卸しと優先度付けはAIに任せて人は判断に集中する。回復は数ヶ月〜次回アップデートの時間軸で捉え、焦りではなく手順で対応する。2026年のように更新間隔が詰まる状況では、この型を持っているかどうかがそのまま差になります。型は一度作ってしまえば、次からは焦らず同じ手順をなぞるだけで済みます。次の変動が来る前に、本記事のチェックリストを手元に置いておいてください。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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