【2026年】Siteimproveの任せ方|企業サイトの品質監視とAI

「サイト監視のツールにAIエージェントが入ったのなら、見つけた誤りは直すところまで任せられるはず」「AI検索への対策も、ツールが出す点数を上げていけば済むのでは」——数百から数千ページの企業サイトを抱えるウェブ担当者が、最近の製品発表を見て抱きやすい期待です。Siteimprove は、企業サイトのページを巡回して誤りや品質の問題を見つけ続ける海外の監視基盤で、2025年からはAIエージェントを中心に据えた形に作り替えられ、2026年には記事の作成や文書の修正まで担うエージェントが加わりました。けれども、エージェントが増えても、どの指摘を直すか、誰の承認で本番に出すかを決める仕事は残ります。この記事では、2026年時点の Siteimprove の機能を押さえたうえで、品質監視とAI検索向けの修正をエージェントに任せる範囲、自動の修正を本番に当てる前の承認、部門ごとの持ち主の決め方を、運用に定着させる順に整理します。
カメ先生監視のツールにAIが入ると「見つけて直すまで全部自動になる」と思われがちなんだけど、本当は、直してよいかを決める人がいないと、指摘が積み上がるだけなんだ。
カメ子見つける速さが上がっても、直す判断は人に残るということですか。
カメ先生そう。しかも企業サイトは、製品のページは事業部、採用のページは人事、投資家向けのページは経営企画と、持ち主がばらばら。エージェントに任せる範囲を決める前に、ページごとの持ち主と承認の順番を決めておかないと、自動の修正は本番に出せないんだよ。
カメ子道具の性能より先に、持ち主の台帳が要るんですね。
- Siteimprove は2025年8月にエージェント型の基盤へ移り、2026年6月に記事の作成と最適化、PDFの修正を担うエージェントと、AI検索での見え方の分析を加えた
- 監視・提案・下書き・修正の四段階に分け、段階ごとにエージェントに任せる範囲と人の承認を決める。自動の修正は本番に当てる前にページの持ち主が確認する
- 数百〜数千ページのサイトでは、ページの持ち主の台帳と指摘の行き先を先に作る。点数を目的にせず、外に出るデータと費用の増え方も導入前に確かめる
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Siteimprove は、大きな企業サイトの品質を見張り続ける道具
Siteimprove は2003年にデンマークで創業した会社で、コペンハーゲン、米国のベルビューとミネアポリス、ロンドンに拠点を置き、北欧の投資会社ノルディック・キャピタルが過半を保有しています。公式の発表では、製造、行政、高等教育、金融、医療などの世界の大企業や公的機関を顧客に持つと説明しています。ページ数が多く、更新する部署が分かれているサイトを、一つの画面で見張り続けることが本来の役割です。
監視の対象は、リンク切れや誤字といった基本的な品質から、検索向けの設定、AI検索での見え方、閲覧の分析まで広がっています。公式サイトでは、AI検索向け、検索向け、アクセシビリティ、色のコントラスト、PDFなどの検査の項目を並べています。アクセシビリティの検査は同社の出発点で今も中心の一つですが、対応の進め方そのものは別の記事に譲り、この記事ではサイト全体の品質監視とAI検索向けの修正をどう任せるかに絞ります。
日本語での紹介記事はまだ少なく、国内の利用は海外に拠点を持つ大企業や、多言語のサイトを持つ会社が中心と考えられます。日本語のページでどの検査がどこまで有効かは、公開情報だけでは判断しにくいため、試用の段階で自社のページを使って確かめる前提で検討するのが現実的です。
2025〜2026年の動き:エージェント型への転換と、作成・修正のエージェント
大きな転換は2025年8月12日でした。Siteimprove は、アクセシビリティ、分析、検索とAI検索、コンテンツの戦略を一つにまとめた「エージェント型のコンテンツインテリジェンス基盤」を公開しました。発表によれば、エージェントは、アクセシビリティの問題を見つけて直すもの、閲覧の分析を会話で示すもの、検索とAI検索向けに最適化するもの、記事の概要や構成、下書きを作るもの、CMSなどの社内の仕組みとつなぐものの五種類です。基盤は Amazon Bedrock の上に作られ、Amazon の Nova のモデルを使うと説明されています。
2025年9月16日には、検索やサイトの成果のデータから、次に作るべきコンテンツの優先順位を示す設計図のAIが加わりました。この機能について同社は、人が戦略を磨き、出力の品質を確かめ、ブランドと法令に沿っているかを確認する設計だと説明しています。同時に、閲覧者の操作を再生して、何度も同じ場所を押すといったつまずきを見つける行動分析も加わりました。
2026年6月9日には、米国デンバーで開かれた Gartner のマーケティングの催しに合わせて、二つのエージェントが発表されました。一つは、概要から公開できる状態まで、構成、下書き、最適化、手直しを補助する記事の作成と最適化のエージェントで、ブランドの基準を保ち、AI検索での成果の分析を生かすとしています。もう一つはPDFの修正エージェントで、文書の構造や見出しの順序を自動で整えます。PDFの修正については、完全な自動、専門家による対応、両者の組み合わせから選べると説明されています。直前には、AI検索の回答の中で自社がどう扱われているかを追う分析の強化も公表されました。さらに6月末には、Claude や Visual Studio Code、Figma などから検査を呼び出せるMCPサーバーの提供が報じられています。終了や受付停止の告知はなく、更新が続いている製品です。
誤解:エージェントが入れば、直すところまで任せられる
発表を並べると、見つける、考える、書く、直すまでをエージェントが担うように見えます。しかし、公式の説明をよく読むと、人の関与について明示しているのは、設計図のAIで人が品質とブランドを確かめるという点と、PDFの修正で専門家による対応を選べるという点くらいです。記事の作成エージェントについて、どの段階で誰が承認するのかは、発表文からは読み取れません。承認の流れは、使う側が決めることになります。
企業サイトで自動の修正をそのまま本番に出しにくい理由は、ページの中身に責任を持つ人が別にいるからです。製品の仕様、価格、法令に関わる表示、投資家向けの開示、採用の条件。これらのページの文言は、ウェブ担当が誤りに見えても勝手に変えてよいものではありません。見つけるのはツール、直してよいかを決めるのはページの持ち主という線は、エージェントが増えても動きません。
もう一つの誤解は、検査の点数が上がれば成果が上がるという見方です。監視の点数は、決められた検査の項目を満たしているかを測るもので、読者が欲しい情報が載っているか、AI検索で引用されるだけの中身があるかまでは測れません。点数は健康診断の数値であって、成績表ではないと考えると、使い方を誤りにくくなります。
監視・提案・下書き・修正の四段階で考える
エージェントに任せる範囲は、機能の名前ではなく、仕事の段階で区切ると決めやすくなります。見張って知らせる監視、直し方を示す提案、新しい文章を作る下書き、ページそのものを書き換える修正の四段階です。段階が進むほど、間違えたときの影響が大きくなり、人の承認を厚くする必要があります。
| 段階 | エージェントの仕事 | 人が決めること | 承認する人 |
|---|---|---|---|
| 監視 | ページを巡回し、誤りや検査の項目の未達を見つけて知らせる | 何を誤りとするか、どの頻度で見るか、誰に知らせるか | ウェブ担当の責任者 |
| 提案 | AI検索や検索向けの直し方、優先順位を示す | どの提案を採るか、どの順で手を付けるか | ウェブ担当とページの持ち主 |
| 下書き | 概要、構成、本文の案、言い換えを作る | 事実関係、ブランドの表現、法令に関わる文言 | ページの持ち主と、必要に応じ法務・広報 |
| 修正 | ページや文書の中身を書き換える | 本番に出してよいか、出す時期、戻す方法 | ページの持ち主の承認を経て、ウェブ担当が公開 |
この表のどこまでをエージェントに任せるかは、ページの種類で変えて構いません。たとえば、リンク切れや画像の代替文字の欠けといった機械的な誤りは提案まで自動で受け取り、ウェブ担当の判断で直す。製品の説明や価格のページは、下書きまでを補助に使い、修正は必ず持ち主が承認する。段階とページの種類の組み合わせで任せる範囲を決めると、例外の扱いが明確になります。
段階1 見張らせる:何を誤りとするかは自社で決める
監視の段階で最初に決めるのは、何を誤りとして扱うかです。標準の検査の項目に加え、公式サイトの事例では、独自の規則(ポリシー)と機能のまとまりを組み合わせて、サイトの誤りの範囲を絞り込んだ銀行の声が紹介されています。社名や製品名の正しい表記、使ってはいけない表現、古い制度名、終了したキャンペーンの残り。自社にとっての誤りは、自社でしか定義できません。
規則を作るときは、数を増やしすぎないことが大切です。規則が多いと指摘も増え、担当者は一覧を開かなくなります。最初は、外に出ると実害がある誤り、たとえば終了した製品の価格、古い連絡先、法令に関わる表示の誤りから始め、指摘が実際に直された割合を見ながら、規則を足していくのが続くやり方です。
監視の頻度と知らせ先も、この段階で決めます。毎日の巡回の結果を全員に流すと、重要な指摘が埋もれます。重大な誤りはその日のうちにページの持ち主へ、軽微な誤りは週に一度まとめてウェブ担当へ、というように重さで分けておけば、通知が読まれ続けます。監視の段階はエージェントに任せやすい部分ですが、何を重大とするかは人が決めておきます。
段階2 提案させる:AI検索向けの改善提案の受け止め方
2026年の Siteimprove で目立つのは、AI検索での見え方に関する分析と提案です。AIの回答の中で自社がどう扱われているかを追い、見え方の弱いところを示すと説明されています。同社は、構造が整い、分かりやすいコンテンツはAIの回答にも使われやすいという考え方を示しています。ページの構造を整えるという方向の提案は、受け入れやすい部類です。
ただし、AI検索での見え方は、外部のAIの仕組みや回答の仕方で日々変わり、何をすれば引用されるかは確実には分かっていません。提案の中には、効果がはっきりしないものや、自社の読者にとっては不自然な書き換えも含まれる可能性があります。提案には、なぜそう直すのかという根拠と、直したあとに何で効果を測るのかを必ず添えてもらい、根拠が弱いものは保留にします。
提案を採るかどうかは、AIに判断させないのが原則です。採る提案を決めるのはウェブ担当とページの持ち主で、判断の材料は提案の根拠と、検索の数字やお問い合わせの動きといった自社のデータです。記事の棚卸しの考え方と同じく、すべてのページを同じ熱量で直すのではなく、成果に効くページから手を付ける順番を人が決めます。
次に作るべきコンテンツの優先順位を示す設計図のAIについても、考え方は同じです。同社自身が、人が戦略を磨き、品質を確かめる設計だと説明している以上、示された優先順位は会議の出発点であって結論ではありません。検索の数字から見て重要でも、営業の方針や製品の計画と合わない題材は外す。こうした判断は、サイトの外にある事情を知っている人にしかできません。
段階3 下書きさせる:作成エージェントとブランドの規定
2026年6月に加わった記事の作成と最適化のエージェントは、概要から公開できる状態までを補助し、ブランドの基準を保つと説明されています。企業サイトでは、新製品のページ、事例の紹介、よくある質問の追加など、文章を足す仕事が絶えないため、下書きを任せられる範囲が広がることは、ウェブ担当の負担を確かに減らします。
一方で、ブランドの基準を保つといっても、エージェントが守れるのは書かれた規定の範囲です。言葉の使い方、避ける表現、製品の呼び方は規定にできても、どの事実を出してよいか、どの数字が最新か、どの約束をしてよいかは、規定の外にあります。事実と数字と約束は、下書きの段階でも必ず持ち主が確かめることを決まりにしておきます。
下書きに使う材料も確かめどころです。エージェントに渡す情報の中に、未発表の製品情報や社外秘の数字が含まれていないか。下書きのために入力した内容が、どこで処理され、どう扱われるのか。こうした点は、社内のAI利用の規程と照らして、ウェブ担当だけでなく情シスと一緒に確認しておくと、後から利用を止められる事態を避けられます。
段階4 直させる:自動の修正を本番に当てる前の承認
四段階のうち、最も慎重に扱うべきなのが修正です。PDFの修正のように、完全な自動、専門家による対応、組み合わせを選べる仕組みがある場合でも、どれを選ぶかはページや文書の重さで決めるものです。社外に配る資料、契約や規約に関わる文書、投資家向けの開示資料は、自動の修正の結果を持ち主が確かめてから公開します。
- エージェントの修正を、持ち主の確認なしに本番のページへそのまま反映する
- 修正の前の状態を残さず、誤った修正を元に戻せなくする
- 法令や契約に関わる表示を、検査の点数を上げる目的で書き換える
- 大量の自動修正を一度に当て、どの修正で何が変わったか追えなくする
承認の流れは、修正の案を作る、持ち主が確認する、公開する、結果を記録する、の四つに分けると回しやすくなります。とくに大事なのが、修正前の状態を残すことです。戻せる仕組みがあって初めて、自動の修正を試せると考え、CMSの版の管理や、修正の記録が残ることを導入前に確かめます。数百ページに一度に当てるのではなく、数ページで結果を見てから範囲を広げる段取りも欠かせません。
部門ごとの持ち主:ページの台帳を先に作る
数百から数千ページのサイトで監視が回らなくなる最大の原因は、指摘を受け取る人が決まっていないことです。製品、事例、採用、投資家向け、ニュース、問い合わせ。ページの種類ごとに中身の責任者が異なるのに、指摘はすべてウェブ担当に届きます。ウェブ担当は中身を判断できないので、指摘は確認待ちのまま積み上がります。
そこで、エージェントを動かす前に、ページの持ち主の台帳を作ります。台帳には、ページの範囲(ディレクトリ単位で構いません)、中身の責任者、承認の代理人、法務や広報の確認が要るかどうか、更新の頻度を書きます。監視の基盤によってはサイトをグループに分けて担当者を割り当てられるので、台帳のまとまりと、ツールの中のグループの区切りをそろえると、指摘が自動で正しい持ち主に届くようになります。
台帳は作って終わりではありません。組織の変更、担当者の異動、新しいサービスのページの追加で、持ち主は変わります。四半期に一度、ウェブ担当が台帳を見直し、持ち主のいないページが残っていないかを確かめる。持ち主のいないページは、エージェントの指摘も修正も止めておくのが安全です。
定着の仕組み1:指摘の行き先と、週次の確認
運用を定着させるには、指摘がどこへ行き、いつ確認されるかを決めておく必要があります。おすすめは、重大な指摘は即時に持ち主へ、それ以外は週に一度、ウェブ担当が一覧を見て振り分ける形です。週次の確認では、新しい指摘、直された指摘、放置されている指摘の三つを見ます。
放置されている指摘には、理由があります。直す必要がない、直す権限がない、直し方が分からない、優先度が低い。理由ごとに対処が違うので、放置の理由を一言残してもらうだけで、規則の見直しや持ち主の付け替えの材料になります。直す必要がない指摘が多い規則は、規則のほうを直すのが原則です。
月に一度は、持ち主の側にも結果を返します。自分のページでどんな指摘があり、どれだけ直したか。AI検索での見え方がどう変わったか。持ち主にとって監視が「ウェブ担当から一方的に届く指摘」ではなく、「自分のページの状態が分かる報告」になると、承認の依頼にも応じてもらいやすくなります。
定着の仕組み2:点数を目的にしない
監視の基盤は、サイトの状態を点数で示します。点数は経営層への報告に使いやすく、改善の目安にもなりますが、点数を目標にすると、点数の上がりやすい直しばかりが優先されます。検査に引っかからない形に文言を変える、点数に関係する設定だけを整える。点数は上がったのに、読者の役に立つページは増えていないという状態は、こうして生まれます。
点数と並べて見るべきなのは、ページの成果です。問い合わせや資料請求につながったページ、検索やAI検索から読まれているページ、営業が商談で使っているページ。成果に効くページの品質を優先して上げるという順番にすれば、点数は結果として付いてきます。エージェントの提案も、成果に効くページから採るようにします。
経営層への報告でも、点数だけを示さないようにします。点数、直した件数、成果に効くページの状態、放置された重大な指摘の数を並べれば、点数の変化の意味が伝わります。AIのエージェントが提案した直しのうち、どれを採り、どれを見送ったかも合わせて示せば、人が判断していることが報告からも分かります。
接続の口と、外に出るデータ
Siteimprove は、いくつかの口で社内の仕組みとつながります。ヘルプによれば、対応するCMSではプラグインを契約者は追加費用なしで使え、ページを作りながら検査や修正ができます。2026年には、Claude などのAIの道具から検査を呼び出せるMCPサーバーも加わり、ヘルプでは地域ごとの接続先と、同社の認証を通したログインが案内されています。使える機能は契約の内容によって変わるとされています。
接続の口が増えるほど、誰の権限で何ができるかの確認が要ります。CMSのプラグインは、ページを編集できる人なら誰でも検査や修正の提案を受けられるのか。MCPサーバー経由で外部のAIから呼び出したとき、検査の対象や結果はどこで処理されるのか。外部のAIの側に、検査の結果やページの内容が残るのか。これらは、接続を許可する前に情シスが確かめる項目です。
外に出るデータとして見落としやすいのが、閲覧の分析と行動の記録です。閲覧者の操作を再生する機能は、つまずきの発見に役立つ一方、閲覧者の行動の記録を外部のサービスで扱うことになります。クッキーの同意の取り方、プライバシーポリシーでの説明、記録の保存期間を、法務と一緒に確かめてから有効にします。社内向けのページや会員ページを監視の対象に含めるかどうかも、この段階で決めておきます。
AIの処理がどこで行われるかも確かめておきます。2025年8月の発表では、基盤は Amazon Bedrock の上に作られ、エージェントの配備と管理にも同じ仕組みを使うと説明されています。自社のページの内容や下書きの材料が、どの地域で処理され、学習に使われるのかどうかは、契約の資料で確認します。また、ヘルプではMCPサーバーの検査の一つが、公開されていて外から届くページを対象にすると案内されています。社内向けのページや会員ページは、外部のAIから呼び出す使い方では対象にならない可能性があるので、どのページをどの口で見張るかを分けて考えます。
費用の増え方と、やめ方
公式サイトには公開の料金表がなく、相談と実演の申し込みが案内されています。費用は、監視するサイトやページの規模、使う機能のまとまり、エージェントの種類などで変わると考えられ、見積で確かめることになります。比べるときは、ページ数が増えたとき、機能を足したとき、サイトを追加したときに、それぞれ費用がどう増えるかを見積の段階で聞いておくと、翌年の予算で驚かずに済みます。
費用の中で見落としやすいのが、人の手間です。エージェントが指摘や提案を増やせば、承認する側の時間も増えます。月に何件の指摘を誰が何時間かけて見るのか、持ち主の承認にどれだけ時間を割いてもらうのか。ツールの費用と承認の手間を合わせて、直したページ一件あたりの費用で見ると、導入の効果を正しく比べられます。
やめ方も先に決めておきます。解約したとき、監視の履歴、独自の規則、指摘の記録を持ち出せるのか。CMSのプラグインやMCPの接続を外す手順は誰が担うのか。独自の規則は、ツールの中だけに置かず、社内の表記の規定として文書でも持っておけば、別の道具に移るときにも使えます。自動の修正を使っていた場合は、どのページに何を当てたかの記録を残しておくことも大切です。解約後にプラグインが残ったままのCMSや、使われなくなった接続の認証が放置されないよう、外す作業の担当者と期限まで決めておきます。
導入前に確かめる項目一覧
ここまでの論点を、導入の判断の前に確かめる項目としてまとめます。ウェブ担当、情シス、法務、ページの持ち主の代表が一度集まり、項目ごとに答えを埋めてから契約に進むと、導入後の手戻りが減ります。
- ページの持ち主の台帳があり、ディレクトリ単位で中身の責任者と承認の代理人が決まっている
- 監視・提案・下書き・修正のどこまでをエージェントに任せるかを、ページの種類ごとに決めている
- 自動の修正を本番に出す前の承認の流れと、修正前の状態に戻す方法がある
- 自社にとっての誤りを定義した独自の規則の最初の候補が、十件程度に絞られている
- 日本語のページで、検査とAI検索向けの提案がどこまで有効かを試用で確かめる計画がある
- CMSのプラグインとMCPの接続について、誰の権限で何ができるかを情シスが確認した
- 閲覧の分析と行動の記録について、同意の取り方と保存期間を法務が確認した
- ページ数・機能・サイトが増えたときの費用の増え方と、解約時に持ち出せるものを見積で確かめた
- 機能や連携先、提供の形は2026年の発表と公式のヘルプに基づく情報で、契約の内容によって使える範囲が変わります。必要な機能が自社の契約に含まれるかは、書面で確認してください
- 国内の販売代理や日本語での支援の有無は、公開情報では確認できませんでした。問い合わせの段階で確かめることをおすすめします
小さく始める手順
全サイトにいきなりエージェントを当てるのではなく、範囲を絞って始め、運用の形を固めてから広げます。目安として、三か月ほどで次の順に進めます。
製品ページのように、持ち主がはっきりしていて、成果に効くページのまとまりを一つ選びます。持ち主の台帳をこのまとまりだけでも先に作ります。
最初の一か月は、監視と提案の段階だけを使います。指摘の数、直された割合、放置の理由を記録し、独自の規則を見直します。
記事の作成エージェントで下書きを数本作り、持ち主が事実と数字と約束を確かめるのにかかった時間を記録します。
機械的な誤りの修正を数ページに当て、承認の流れと戻し方が機能するかを確かめます。問題がなければ範囲を少しずつ広げます。
点数ではなく、成果に効くページの状態と、承認にかかった手間で評価し、他のまとまりへ広げるか、任せる段階を変えるかを決めます。
この手順で一巡すると、エージェントに任せてよい段階と、人が持ち続ける段階が、自社のサイトに合わせて見えてきます。最初から全部を任せようとしないことが、結果として長く使い続けることにつながります。
まとめ
Siteimprove は、2025年にエージェント型の基盤へ移り、2026年には記事の作成と最適化、PDFの修正、AI検索での見え方の分析、MCPサーバーまで機能を広げました。ただ、エージェントが増えても、どの指摘を直し、誰の承認で本番に出すかを決める仕事は人に残ります。監視・提案・下書き・修正の四段階に分けて任せる範囲を決め、ページの持ち主の台帳と指摘の行き先を先に作り、点数ではなく成果に効くページから直す。接続の口と外に出るデータ、費用の増え方とやめ方も導入前に確かめておけば、大きな企業サイトでもエージェントを無理なく運用に組み込めます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
コンテンツ制作・SEOにAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
