Copilot資格を研修の目標に置く方法|10月に変わる試験範囲

「Copilotを配ったのに使われない。全員にAB-730を受けさせれば定着するだろうか」「資格の勉強をさせたいが、10月に範囲が変わると聞いて、どの教材を選べばよいか分からない」。人事や研修の担当者からは、この二つの声がよく届きます。資格を取らせれば使いこなせる、という期待は半分だけ当たっています。Copilotの資格は、研修の終点ではありません。本当は、製品の知識をそろえる土台で、業務への組み込みは社内の研修と実務で見るものです。この記事では、3つの資格の位置づけ、10月の範囲の変更、受験の運用、合格後の確かめ方までを整理します。
カメ先生Copilotの資格は、使う人向け、管理する人向け、導入を率いる人向けの3つに分かれているんだ。どれも製品の機能と考え方を測る試験だよ。
カメ子資格に合格した人は、自分の仕事でもCopilotを使いこなせると考えてよいんですか。
カメ先生試験は会社ごとの業務や社内の決まりまでは測らない。だから、合格は土台で、仕事の中で使えているかは別の物差しで見るんだ。
カメ子資格と社内の研修で、見る場所を分けるということですね。
- Copilotの資格は、利用者向けのAB-730、管理の基礎のAB-900、導入を率いる人向けのAB-731の3つ
- AB-730は2026年10月20日に範囲が大きく変わる。日本語版の更新は英語版から約8週間遅れる
- 合格は製品の知識の土台。業務で使えているかは、社内の研修と実務の成果物で確かめる
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3つの資格は、誰の何を測るのか
マイクロソフトの資格のうち、Copilotを主題にしたものは3つあります。試験番号で呼ぶと、AB-730、AB-900、AB-731です。同じCopilotの資格でも、想定する受験者がまったく違うので、研修の目標に置く前に、誰に向けた試験かを確かめます。
| 試験 | 想定する受験者 | 主に測ること |
|---|---|---|
| AB-730 | 日々の仕事でCopilotを使う利用者。コードやアプリは作らない | 生成AIの基礎、プロンプトとチャットの扱い、文書や会議での使い方、エージェントの使い方 |
| AB-900 | マイクロソフト365の管理にかかわる情報システムの担当者 | 中核の機能と管理画面、データの保護と統制、Copilotとエージェントの基本の管理 |
| AB-731 | チームや組織の変革を率いる意思決定者。コードは書かない | 生成AIの事業上の価値、マイクロソフトのAIの機能、導入と定着の戦略 |
AB-730の資格ページは、この資格の水準を初級と示し、コーディングやアプリ開発の技能なしに、生成AIの道具とマイクロソフト365の主要なアプリで仕事の成果を高められる人を想定しています。メール、ワード、チームズ、パワーポイント、エクセルの基本の操作に慣れていることが前提です。
AB-900の学習ガイドは、ユーザーやグループ、サイトなどの基本の単位、認証や条件付きのアクセス、データ保護の仕組みの理解を求めています。AB-731は、生成AIの価値を見極め、責任あるAIの考え方を推し進め、AIへの投資を事業の目標に合わせられる人を想定しています。全社員の目標にそろえて置けるのはAB-730だけと考えるのが自然です。
10月に何が変わるのか。AB-730の範囲の変更
AB-730の学習ガイドは、2026年10月20日から測る技能の範囲が変わると示しています。変更の表では、受験者の像が大きく変わり、これまで範囲にあった「Copilotのエージェントの作成と管理」が削除されています。代わりに「エージェントを使ってビジネスの成果を出す」という領域が新しく加わりました。
10月20日からの範囲は4つの領域で構成されます。生成AIの基礎の理解が25〜30%、プロンプトとチャットの管理が20〜25%、ビジネスの文書と共同作業の管理が20〜25%、エージェントでビジネスの成果を出すが20〜25%です。新しい領域には、既製のエージェントを選んで仕事に当てはめることと、複数の手順の仕事を任せる機能「コワーク」を使うことが入っています。
つまり、10月以降のAB-730は、エージェントを作る人の試験から、エージェントを使いこなす人の試験へと重心が移ります。既製のエージェントと自作のエージェントのどちらを使うかを選ぶ、といった判断は残りますが、作る手順そのものは範囲から外れました。社内研修でエージェントの作り方を教えている会社は、資格の範囲と研修の中身がずれることになります。
ほかの2つにも更新があります。AB-900は2026年10月14日時点の範囲が示され、変更は軽微です。AB-731は2026年7月22日時点に軽微な更新がありました。10月に大きく変わるのはAB-730と押さえておけば、社内の案内で混乱しにくくなります。範囲の中身は、受験の直前にもう一度学習ガイドで確かめます。
日本語の試験は、約8週間遅れて変わる
見落としやすいのが、言語ごとの更新の時期です。学習ガイドには、一部の試験は他の言語にローカライズされ、英語版が更新されてから約8週間後に更新される、と書かれています。AB-730の資格ページを見ると、試験は日本語でも提供されています。英語版と日本語版で、範囲が切り替わる時期がずれるということです。
たとえば10月20日の直後に日本語で受ける人は、まだ変更前の範囲で出題される可能性があります。英語で受ける人は新しい範囲です。社内で同じ時期に受験を進めても、選んだ言語によって勉強する中身が違ってくるので、研修の担当者は受験の言語と時期を一緒に決める必要があります。
学習ガイドには、希望する言語で試験が実施されていない場合、試験の時間を30分延ばすよう求められるとも書かれています。英語の試験を選ぶ社員には、この申請の方法を案内に加えておきます。約8週間はあくまで目安なので、日本語で受ける人は、予約の前に日本語版の範囲がどちらになっているかを確かめるよう伝えます。
社内の教材をどちらに合わせるかも決めます。10月から年末にかけて受ける人が多いなら、変更前と変更後の差分を1枚にまとめた補助の資料を作ると、どちらの範囲で受けても対応できます。差分の資料は、学習ガイドの変更の表をもとに作り、表のどの行に当たるかを書き添えておくと後から直しやすくなります。
- 受験の案内には、受ける言語と、予約の時点で確かめた範囲の版を書く欄を設ける
- 英語で受ける社員には、30分の延長を申請する手順を案内に添える
- 10月20日をまたいで学ぶ社員には、変更前と変更後の差分の資料を配る
資格が測るもの、測らないもの
AB-730の範囲を読むと、試験が測るのは、Copilotの機能の使い方と、生成AIを安全に使う考え方の知識です。たとえば、不正確な答えや過度の依存といったリスクを見分けること、引用の確認や人の確認など作業に合った検証の手順を選ぶこと、機密の情報の危険に気づくことが範囲に入っています。製品の側から見た正しい使い方は、資格でそろえられます。
一方で、試験は会社ごとの事情を測りません。自社の営業資料のどこにCopilotを使うか、社内の規程で入力してよい情報は何か、部署の会議の議事録をどの形で残すか、といった答えは会社によって違うので、試験には出ようがありません。ここが、資格を取らせれば使いこなせる、という期待が外れる場所です。
もう一つ、試験はほとんどの問題を一般提供の機能から出すと学習ガイドにあります。自社のテナントでまだ開いていない機能も、範囲に入っていれば出題されます。逆に、自社で使っている機能が試験の範囲外のこともあります。資格の範囲と自社の環境は、そのままでは重なりません。
製品に依らない生成AIの資格と社内研修をどう比べるか、資格一般で測れることと測れないことの整理は、生成AIの資格と社内研修を扱った別の記事にまとめています。本稿は、すでに導入しているCopilotの資格を、どう研修の目標の中に位置づけるかに絞ります。
到達目標に資格を置くときの書き方
研修の到達目標に資格を置くときは、資格だけを目標にしないことが要です。「AB-730に合格する」と「自分の業務でCopilotを使った成果物を出す」を対にして書くと、資格が土台、業務が本体という関係が目標の文に表れます。
たとえばマーケの部署なら、「AB-730に合格し、かつ3か月以内に月次の報告書の下書きをCopilotで作り、上長の確認を経て提出した実績が2回以上ある」といった書き方です。営業の部署なら、提案書の下書きや商談の議事録の要約が対になります。数字は例で、部署の業務の周期に合わせて決めます。
対にする業務の目標は、各部署の責任者と決めます。研修の担当者が全部署の業務を知っているわけではないからです。研修の担当者は目標の型を用意し、部署の責任者が中身を埋める分担にすると、資格の目標と業務の目標が、別々の人の手で無理なくそろう形になります。
目標の文には、確かめ方も書き添えます。資格の合格は証明書で確かめられますが、業務の目標は誰がどの記録で確かめるかを決めないと、確かめられないまま期末を迎えます。成果物の保存場所と、確かめる人の名前を目標の横に書いておきます。
誰に受けさせるか。全員、推進役、管理職
受験の対象者は、役割で分けて考えます。全員にAB-730、推進役にAB-730と一部はAB-900、管理職にAB-731という組み合わせが、3つの資格の想定する受験者に沿った分け方です。ただし、全員に同じ時期に受けさせる必要はありません。
全員を対象にする場合は、Copilotの使用許可がある人から順に進めます。使える環境が無い人に試験だけを受けさせても、合格の後に業務で使う場がありません。使用許可の割り当てと受験の順番をそろえることで、合格した翌週から業務の目標に取りかかれます。
推進役は、部署の中で同僚の相談に乗る人です。AB-730で利用者の視点を押さえたうえで、情報システムの担当者と話す機会が多い人にはAB-900の範囲にあるデータの保護や使用状況の確認の考え方を学んでもらうと、部署と情報システムの間の通訳の役を担いやすくなります。AB-900の受験までは求めず、範囲の学習だけにする選び方もあります。
管理職には、AB-731の範囲にある導入の計画、定着の障壁の見極め、推進役の仕組みづくりが役に立ちます。ただ、管理職に受験を義務にすると反発を招くこともあります。誰に受けさせるかは、研修の担当者ではなく経営と各部署の責任者が決める事項として扱い、研修の担当者は判断の材料をそろえる役に回ります。
受験の前に、学ぶ場をどう用意するか
資格ページには、試験の準備として、自分のペースで進める学習の道筋と、講師が教える講座の二つが案内されています。練習評価と試験のサンドボックスも公式に用意されているので、まずは無料で使える教材から学ぶ場を組みます。
練習評価は、試験に出る問題の形式、言い回し、難しさの感触をつかむためのものと説明されています。サンドボックスは、本番と同じ画面で問題の種類を操作できる体験の場です。AB-730には準備のための動画も用意されています。受験の2週間前に練習評価を受け、足りない領域を確かめてから本番の予約を入れる流れが組みやすい形です。
学ぶ場として最も効くのは、自社のテナントで実際にCopilotを触る時間です。範囲にある、プロンプトの保存と共有、ノートブックでの情報の整理、会議の要約、ページでの共同作業などを、自社の文書で試してもらいます。試験の範囲の項目を、自社の業務の場面に置き換えた練習の課題を用意すると、資格の学習と業務の練習が同じ時間でできます。
ただし、自社でまだ開いていない機能は練習できません。コワークや一部のエージェントを開いていない会社では、その領域だけ公式の教材で学ぶことになります。どの項目を自社で練習でき、どの項目を教材だけで学ぶかを、範囲の一覧に印を付けて社員に渡しておくと、戸惑いが減ります。
社内研修と資格の学習をどう分担するか
資格の学習と社内研修は、中身が重ならないように分担します。資格の学習は製品の機能と安全な使い方、社内研修は自社の規程と業務の型という分け方が基本です。同じことを二度教えると、受ける側の時間が無駄になり、研修への不満にもつながります。
社内研修で扱うのは、入力してよい情報と入力してはいけない情報の社内の決まり、部署ごとの定番の使い方、上長の確認の手順などです。AB-730の範囲にも機密の情報の危険を見分ける項目がありますが、自社で何が機密に当たるかは社内でしか教えられません。資格の知識を前提に、自社の線を上乗せする形にします。
順番にも工夫の余地があります。社内の決まりを先に教え、その後に資格の学習に入ると、練習の課題で自社の文書を使うときに迷いません。逆に、資格の学習を先にすると、製品の全体像をつかんだうえで社内の決まりを聞けます。どちらが合うかは、Copilotを配ってからの期間で変わります。
- 資格の学習で扱う項目と、社内研修で扱う項目を1枚の表に並べ、重なりを消した
- 社内研修の教材は、自社の規程と部署の業務の型に絞った
- 資格の範囲にあって自社で開いていない機能に、印を付けた
- 社内研修の後に、資格の練習評価を受ける時期を決めた
受験料の扱いと、申し込みのアカウント
受験料について、資格ページは、試験の監督が行われる国や地域によって価格が決まると示しています。日本での金額は、この記事では書きません。申し込みの画面で表示される金額を、予算を組む時点で確かめるのが確実です。会社が受験料を持つかどうかは、研修の予算と一緒に経営が決めます。
運用の上で大事なのが、申し込みに使うアカウントです。資格ページは、個人のマイクロソフトのアカウントで試験に登録することを強く勧めています。職場や学校のアカウントで登録すると、組織を離れたときに試験の記録が失われ、戻せないと書かれています。会社が費用を持つ場合でも、登録は社員の個人のアカウントで行うのが公式の勧めに沿った形です。
個人のアカウントで登録すると、会社側から合格の記録を直接見られないことがあります。そこで、合格の証明書を社員が自分で共有する手順を案内します。学習ガイドには、プロフィールをつなぐと試験の予約や更新、証明書の共有と印刷ができると書かれています。社内には、共有された証明書を受け取る窓口を1つ決めておきます。
試験そのものの条件も案内に入れます。AB-730は45分で、監督者の付く試験です。1回目に不合格でも、24時間後に再受験でき、その後の再受験は間隔が変わると説明されています。合格には700以上の点数が要ります。再受験の費用を会社が持つかどうかも、最初に決めておくと後で迷いません。
合格の扱いを評価にどうつなぐか
合格した社員をどう扱うかは、人事の制度にかかわる判断です。合格を昇給や手当に直結させるかどうかは、人が決め、AIには決めさせません。研修の担当者は、ほかの資格の扱いとの釣り合いを材料として出すところまでを受け持ちます。
評価につなぐときに避けたいのは、合格だけで業務の目標を満たしたと見なすことです。先に書いたように、到達目標は資格と業務の対で置きます。評価の場面でも、合格の証明書と、業務の成果物の実績の両方を見る形にすると、資格の勉強だけが上手な人と、実務で成果を出している人を取り違えません。
合格の有効期間にも気を配ります。学習ガイドの冒頭には、アソシエイト、エキスパート、専門の区分の資格は毎年期限が切れ、無料のオンラインの評価に合格すると更新できると書かれています。自社が目標に置く資格がどの区分に当たり、更新が要るかは、資格ページで確かめてから人事の記録の形を決めます。
評価に使わず、推進役を選ぶときの参考にだけ使う会社もあります。合格した人に部署の相談役を頼み、その活動を評価の対象にする、という間接的なつなぎ方です。資格そのものより、資格を取った後に何をしたかを見る設計にすると、受験が目的化しにくくなります。
合格した後、業務で使っているかを確かめる
合格の後に確かめたいのは、業務でCopilotを使い続けているかどうかです。AB-900の範囲には、Copilotの分析の画面やマイクロソフト365の管理センターで使用状況と定着を見る項目があります。情報システムの担当者が見ている使用状況の数字を、研修の担当者も共有してもらうと、合格の前後で使い方が変わったかを追えます。
ただし、使用状況の数字は回数の記録です。何回使ったかは分かっても、その結果の成果物が業務の役に立ったかまでは分かりません。回数は入口の確認にとどめ、中身は、到達目標で決めた成果物を上長が見て確かめます。数字が伸びていても成果物が無い部署には、研修の担当者が話を聞きに行きます。
確かめる時期は、合格の直後、1か月後、3か月後の3回が区切りやすい形です。直後は使い始められているか、1か月後は定番の使い方ができているか、3か月後は業務の目標の成果物が出ているかを見ます。研修の効果の測り方の一般論は、研修の効果測定を扱った別の記事に譲ります。
合格したのに使っていない人がいたら、理由を聞きます。使用許可が無い、部署の業務に合う使い方が見つからない、上長が成果物を求めていない、など原因はさまざまです。使われない理由の多くは、資格の外にあるので、研修の中身より、部署の仕事の割り振りを見直すほうが効くこともあります。聞いた理由は部署ごとに記録し、次の年の研修の計画に生かします。
範囲の変更に合わせて、社内の教材を見直す
試験の範囲が変わるたびに、社内の教材も見直します。今回のAB-730の変更では、エージェントの作成と管理が外れ、既製のエージェントの使い方とコワークが加わりました。社内の教材のどの章が、学習ガイドのどの行に当たるかを対応表にしておくと、変更の表を見ただけで直す章が分かります。
範囲から外れたからといって、社内で教える必要がなくなるわけではありません。自社で推進役にエージェントを作ってもらう計画があるなら、その章は社内研修として残します。資格の範囲は、社内の教材から削る根拠ではなく、どの章を資格の学習に任せられるかを見分ける物差しとして使います。
新しく加わったコワークは、自社で開いているかどうかで扱いが変わります。コワークで任せる仕事と開く範囲は、コワークを扱った別の記事で整理しています。開いていない会社では、範囲の学習は公式の教材に任せ、社内研修では「自社ではまだ使えない」ことをはっきり伝えます。
見直しの周期は、学習ガイドの更新に合わせます。学習ガイドのページには更新の日付があり、変更の表が付きます。研修の担当者が四半期に一度、3つの資格の学習ガイドを開いて日付を確かめる予定を入れておくと、変更に気づくのが受験者より遅れる事態を避けられます。
AIに任せる範囲と、人が決める範囲
研修の準備の一部は、Copilot自身に手伝わせられます。学習計画の下書きと、社内の練習問題の案出しまでが任せられる範囲です。学習ガイドの範囲の一覧を渡し、受験日から逆算した週ごとの学習の予定を下書きさせる、といった使い方です。
練習問題を作らせるときは、根拠を書かせます。問題ごとに、学習ガイドのどの項目に当たるかと、答えの根拠になる公式の説明の場所を添えさせます。根拠の無い問題は使いません。Copilotが作った誤りを、そのまま社員に覚えさせる危険があるからです。人が確認する範囲は、答えの正しさと、自社の規程と食い違っていないかの2点です。
- 本番の試験の問題を再現させようとする
- 根拠の場所が書かれていない練習問題を、確かめずに配る
- 誰に受けさせるか、合格を評価にどう使うかを、AIの提案で決める
- 範囲の変更の中身を、学習ガイドを開かずにAIの答えで確かめる
誰に受けさせるか、受験料を会社が持つか、合格を評価にどう使うかは、人が決めます。これらは社員の処遇と会社の予算にかかわる判断で、AIに判断させない領域です。AIの下書きは、判断の材料をそろえる時間を短くするためのものと位置づけます。
学習計画の下書きを使うときも、人が確かめる点を決めておきます。受験日から逆算した週の数が合っているか、業務の繁忙期に学習の山が重なっていないか、自社で開いていない機能に時間を割いていないかの3点です。下書きを受け取った社員が自分で直し、上長に共有してから学習を始める流れにすると、計画が本人のものになります。
1年の運用の型
ここまでの内容を、1年の運用の型にまとめます。資格の学習、社内研修、業務での確かめ、教材の見直しの4つを、年間の予定に並べるのが基本です。
役割ごとに受ける資格を決め、資格と業務の成果物を対にした到達目標を、部署の責任者と作ります。受験料と再受験の費用の扱いもここで決めます。
入力してよい情報の決まりと部署の定番の使い方を先に教え、練習の課題を自社の文書で用意します。
公式の学習の道筋で学び、受験の2週間前に練習評価を受けます。受験の言語と、その時点の範囲を確かめてから予約します。
個人のアカウントで登録して受験し、合格したら証明書を社内の窓口に共有してもらいます。
合格の1か月後と3か月後に成果物を確かめ、四半期ごとに学習ガイドの更新を見て教材を直します。
初年度は、全員を一度に回そうとせず、1つか2つの部署で型を試すのが現実的です。試した部署で、合格から業務の成果物までにかかった期間と、つまずいた場所を記録し、次の部署に広げるときの教材と目標を直します。
型を回す役は、研修の担当者、情報システムの担当者、部署の責任者の3者で分けます。研修の担当者は予定と教材、情報システムの担当者は使用許可と使用状況の数字、部署の責任者は業務の目標と成果物の確認を持ちます。誰が何を持つかを年の初めに1枚にまとめておくと、担当者が替わっても型が止まりません。
よくある質問
AB-730とAB-900は、どちらから受けるべきですか
日々の業務でCopilotを使う人はAB-730から、マイクロソフト365の管理にかかわる情報システムの担当者はAB-900から、と考えるのが自然です。AB-900は管理の基礎を測る試験で、利用者向けのAB-730とは想定する受験者が違います。役割で選び、順番の決まりは設けなくてかまいません。
10月20日より前に受けた合格は、無効になりますか
学習ガイドは範囲の変更を説明していますが、変更の前に取った合格が無効になるとは書かれていません。範囲の変更と、資格の有効期限や更新は別の話です。更新の要否は資格の区分で決まるので、資格ページで確かめます。
日本語で受けると、新しい範囲で出題されますか
学習ガイドによると、ローカライズされた試験は英語版の更新から約8週間後に更新されます。10月20日の直後に日本語で受ける場合、変更前の範囲のままのことがあります。予約の前に、日本語版の範囲がどちらになっているかを確かめてください。
受験料はいくらですか
資格ページには、試験の監督が行われる国や地域によって価格が決まるとあります。日本での金額は、申し込みの画面で確かめるのが確実です。会社が負担するかどうか、再受験の費用を含めるかどうかは、研修の予算と一緒に決めます。
まとめ
Copilotの資格は、利用者向けのAB-730、管理の基礎のAB-900、導入を率いる人向けのAB-731の3つです。AB-730は2026年10月20日に範囲が大きく変わり、エージェントの作成と管理が外れ、エージェントでビジネスの成果を出す領域が加わります。日本語版の更新は約8週間遅れる目安なので、受験の言語と時期を一緒に決めます。資格は製品の知識の土台と位置づけ、業務の成果物と対にした到達目標を置き、合格の後は業務で使っているかを確かめましょう。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
AI活用を戦略に落とす前に、まずは導入・定着から始めませんか?
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