記事に著者情報を入れる4工程|書き手で信頼を作る

記事の末尾を見ると「執筆:編集部」とだけ書かれている。BtoBのオウンドメディアで、いまも多く見かける形です。担当者が交代しても表記を変えずに済み、個人名を出すことへの社内調整も要らない。運用としては合理的な選択でした。ところが、この形の不利が近年はっきりしてきました。Googleが重視するE-E-A-T——経験・専門性・権威性・信頼性——の観点から、著者情報を明示することは評価につながるとされ、さらにAIによる回答が普及した現在は、プロフィールが「AIに認識可能な形」で記述され、Web上の他の情報と紐づいていることが問われるようになりました。形式的なプロフィールを末尾に置くだけでは足りない、という指摘です。本記事では、書くべき項目、配置、著者ページ、構造化データ、そして社内の抵抗への対処までを4つの工程として整理します。
カメ先生著者情報の話をすると「うちは個人名を出せない」と言われることが多いんだ。でも、その理由を聞いていくと、明確な規則があるわけではないことが多い。
カメ子なんとなく会社としての発信だから、という感じでした。
カメ先生会社としての発信であることと、書いた人を明示することは両立するよ。むしろ「この分野を10年やっている人が書いた」と分かるほうが、会社の信頼にもなる。
カメ子誰が書いたかが分からないと、内容の裏づけも見えないということですね。まず1人から始めてみます。
- 著者情報に含めるのは、氏名と経歴、専門分野、所属と役職、資格や受賞歴、連絡先の5要素
- 記事内に置くだけでなく、詳細な著者ページを用意し、schema.orgの構造化データでマークアップする
- 嘘や誇張は書かない。Googleは外部の情報と照合して信頼性を判断するため、実態と合わない記載は逆効果になる
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「執筆:編集部」で止まっているサイトは多い
まず現状の確認です。BtoBのオウンドメディアで著者名が明示されているサイトは、まだ多数派とは言えません。理由は運用上の都合が大半で、明確な方針として匿名にしているケースはむしろ少数です。
実際、社内で明確に「個人名は出さない」と決めた記録があるケースは多くありません。立ち上げのときに何となく編集部名義で始め、そのまま続いている。決めていないから変えられない、という状態です。まずは決定の履歴があるかを確認してみてください。なければ、いま決め直せばよいだけです。
よく聞く理由は3つあります。担当者が交代したときに表記の修正が発生する、個人名を出すことへの社内の合意が取れていない、そして誰の名前で出すかを決める作業自体が面倒。いずれも記事の質とは無関係な事情です。
しかし、読み手の側から見ると事情が変わります。専門的な内容ほど、書いた人が誰かは判断材料になります。実務の経験があるのか、その分野を長く見ているのか。匿名の記事は、内容が正しくても検証のしようがない——BtoBの読者が慎重に情報を扱う以上、この点は無視できません。
なぜいま著者情報が問われるのか
背景には2つの変化があります。1つはGoogleの評価軸、もう1つはAIによる回答の普及です。
前者については、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点から著者情報を明示することがSEO上の評価につながるとされています。記事に著者情報を載せておけば、検索順位にプラスの影響を与えるという整理です。著者情報ボックスに構造化データを適切に組み込むことで、検索エンジンに専門家としての情報を明確に伝えられるとも説明されています。
この評価軸が強まった背景には、生成AIによる記事の増加があります。誰でも短時間でそれらしい記事を作れるようになった環境では、書かれている内容だけで質を判断するのが難しくなりました。誰が書いたかという情報が、内容の判断材料としての比重を増している——著者情報の重要性が語られる理由は、この変化にあります。
後者はより新しい論点です。ある解説は、これからのWebライティングでは記事の冒頭や末尾に形式的なプロフィールを載せるだけでは不十分で、そのプロフィールがAIに認識可能な形で記述され、さらにWeb上の他の情報と紐づいている必要があると指摘しています。プロフィールページが構造化データで記述されているかどうかが、AIに認識されるかどうかの分かれ道だという整理です。
著者情報に書くべき5つの要素
では、具体的に何を書くのか。挙げられている項目は次のとおりです。
- 著者名と経歴:本名またはペンネーム、学歴、職歴、執筆歴
- 専門分野と研究領域:主要な専門分野、テーマ、学会などの活動
- 所属機関と役職:組織名、現在の役職や肩書き
- 資格や受賞歴:関連する専門資格、業界からの受賞歴
- 連絡先情報:メールアドレス、SNSアカウント、個人サイトのURL
この5つのうち、BtoBで特に効くのが2つ目と3つ目です。どの分野を、どの立場で見てきた人かが分かれば、読者は記事の視点を正しく解釈できます。「マーケティング担当」より「製造業向けBtoBマーケティングを8年」のほうが、圧倒的に情報量があります。
書き方のコツは、抽象的な形容を避けて事実だけを並べることです。「豊富な経験を持つ」ではなく「2016年から製造業向けの案件を担当」。「多数の実績」ではなく「導入支援した企業は40社」。検証できる事実だけを書くと、それ自体が信頼の材料になる——数字と年号を入れるだけで、プロフィールの説得力は変わります。
5つ目の連絡先については、抵抗があるかもしれません。個人のメールアドレスを出す必要はなく、会社の問い合わせ窓口や、業務用のSNSアカウントで足ります。重要なのは、読者が疑問を持ったときに辿れる経路があることです。連絡先が一切ないプロフィールは、実在性の面で弱くなります。
記事内のどこに置くか
配置についても選択肢があります。記事の冒頭で信頼性を強調する場合と、記事の最後に補足的に掲載する場合があり、タイトルの後半に執筆者名を記載する方法もあるとされています。
使い分けの目安は、記事の性質です。専門性が判断材料になる記事——技術的な解説、法規制の整理、業界の見通し——では、冒頭に置くほうが読み進める判断を助けます。誰が書いたかを先に知ってから読む形です。一方、手順の解説や事例紹介では、末尾で足りることが多いでしょう。
タイトルに執筆者名を含める方法は、検索結果での見え方に影響します。一覧の中で著者名が見えれば、その名前を知っている人には選ばれやすくなります。ただし、タイトルの文字数を圧迫するため、すでに認知のある書き手に限って使うのが現実的です。無名の状態で名前を入れても、クリックの判断材料にはなりません。
両方に置くという選択肢もあります。冒頭には氏名と肩書きだけを1行で、末尾に詳細なプロフィールを。読む前に判断したい人と、読み終えて書き手に関心を持った人の両方に対応できます。実装の手間も大きくありません。
著者ページを用意する
記事内のプロフィールとは別に、専用の著者ページを作ることが推奨されています。記事内には書ききれない詳細な経歴、過去の執筆記事の一覧、連絡先などを掲載したページです。
このページの価値は3つあります。第一に、情報量の制約がないこと。記事内のプロフィールは数行が限度ですが、専用ページなら経歴も実績も詳しく書けます。第二に、過去記事の一覧を置けること。同じ書き手の他の記事へ回遊してもらえます。第三に、外部から参照される先になることです。
著者ページに載せる内容としては、記事内のプロフィールに加えて、これまでの経歴の詳細、担当してきた案件の種類、発信している媒体、登壇の実績などが考えられます。ページを開いた人が「この人に相談してみたい」と思える情報量があるかを基準にしてください。BtoBでは、著者ページ自体が商談の入口になることもあります。
三つ目が、前述の「Web上の他の情報と紐づいている」という論点に関わります。登壇の告知、他媒体への寄稿、SNSのプロフィール——これらから自社の著者ページへリンクが張られ、逆に著者ページからも外部の活動へリンクする。この相互のつながりが、実在する専門家であることの裏づけになります。
構造化データでマークアップする
技術的な実装として重要なのが、構造化データです。著者情報を検索エンジンやAIが機械的に理解できる形で記述します。
使用するのはschema.orgの語彙です。かつて使われていたdata-vocabulary.orgは、Googleが2021年1月30日以降サポートを終了しているため、古い実装が残っている場合は移行が必要です。記事にはArticleの型を使い、その中のauthorプロパティにPersonの型で著者情報を記述する形が基本になります。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事のタイトル",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "著者名",
"jobTitle": "役職",
"url": "https://example.com/author/name/",
"sameAs": ["https://example.com/sns-profile"]
}
}
実装後は、Googleが提供するリッチリザルトのテストツールなどで、記述が正しく読み取られるかを確認してください。構造化データは書いただけでは動作を確認できません。タグの入れ子の誤り、閉じ忘れ、JSONの構文エラー——目視では気づきにくい問題が起きます。1ページで検証してから、全記事へ展開する順序にしてください。
この記述で重要なのがurlとsameAsです。urlは自社内の著者ページを指し、sameAsは同一人物であることを示す外部のプロフィールを列挙します。この2つがあることで、断片的な情報が1人の人物として結びつきます。WordPressを使っている場合、著者情報を構造化データ付きで出力するプラグインも存在します。
監修者と著者は違う
BtoBのメディアでは、監修者を立てるケースもあります。著者と監修者は役割が異なるため、表記も分けて考える必要があります。
著者は記事を書いた人、監修者は内容の正確性を確認した人です。ライターが書き、社内の専門家が監修するという体制はよくある形で、この場合は両方を明示するのが誠実な表記になります。監修者だけを大きく出し、実際に書いた人を隠すのは、読者に誤った印象を与えかねません。
| 役割 | 担うこと | 表記の例 | 求められる資質 |
|---|---|---|---|
| 著者 | 調査・構成・執筆 | 執筆:〇〇(所属・肩書き) | その分野の実務経験と書く力 |
| 監修者 | 内容の正確性の確認 | 監修:〇〇(所属・肩書き・資格) | 専門資格や実績に基づく判断力 |
| 取材協力 | 情報の提供 | 取材協力:〇〇社 〇〇氏 | 現場の一次情報 |
3つ目の取材協力も、明示しておく価値があります。BtoBの記事では、顧客や社内の実務者に話を聞いて書くことが多く、その情報源を示すことが記事の裏づけになります。掲載の可否は事前に確認が必要ですが、了承が得られるなら明記してください。
構造化データ上も、両者は区別できます。authorには実際の書き手を記述し、監修者については記事内での明記に加えて、必要に応じて別の方法で示します。「監修:〇〇(肩書き)」という表記を、著者情報とは別のブロックとして置くのが分かりやすい形です。役割が違うものを1つの欄にまとめないでください。
4つの工程で導入する
ここまでの内容を、実際の導入手順としてまとめます。すべてを一度にやる必要はなく、上から順に進められます。
まずは1人から始めます。その分野の経験が最も長い人、あるいは実際に記事を書いている人。全記事に適用しようとせず、次に公開する1本から始めるほうが動き出せます。
氏名と経歴、専門分野、所属と役職、資格、連絡先の5要素を埋めます。実態と合わない誇張は書かないこと。書ける範囲で正確に記述します。
記事の冒頭または末尾に表示するブロックを作り、詳細を載せた著者ページへリンクします。著者ページには過去記事の一覧も置きます。
Articleのauthorプロパティに、Person型で著者情報を記述します。urlに著者ページ、sameAsに外部のプロフィールを指定します。
4工程を一度に進める必要はありません。1と2だけを済ませて記事の末尾に表示するだけでも、匿名の状態からは大きく前進します。3の著者ページ、4の構造化データは、運用が続くと分かってから着手しても遅くありません。完璧な形を目指して着手が遅れるより、不完全でも始めるほうが得られるものは多くなります。
この4工程のうち、最も時間がかかるのは1つ目です。技術的な作業より、社内での合意形成のほうが難所になります。誰の名前を出すか、その人が異動したらどうするか、記事の内容に責任を負うのは誰か——こうした問いに答える必要があります。
2つ目のプロフィール作成では、本人に書いてもらうのがよいでしょう。編集担当が代筆すると、経歴の解釈がずれたり、本人が言いたくない情報が入ったりします。項目の枠だけこちらで用意し、中身は本人に埋めてもらう形にすると、正確さも納得感も確保できます。
進め方として現実的なのは、まず1人で始めて実例を作ることです。運用してみれば、懸念されていた問題の多くは起きないと分かります。制度を整えてから始めるのではなく、始めながら整えるほうが、この施策は前に進みます。
社内の抵抗にどう対処するか
個人名を出すことへの抵抗は、実際に多く聞かれます。主な懸念は3つあり、それぞれ対処の方向が違います。
第一に、個人が特定されることへの不安。これに対しては、出す情報の範囲を限定することで対応できます。氏名と所属、専門分野だけでも著者情報として機能します。個人のメールアドレスや顔写真は必須ではありません。第二に、退職・異動時の扱い。過去記事の著者名を残すか変更するかを、あらかじめルールとして決めておけば懸念は解消します。
退職・異動時のルールとしては、3つの選択肢があります。著者名をそのまま残す、所属欄に「(執筆当時)」と補記する、あるいは著者ページを非公開にして記事内の表記だけ残す。いずれの場合も、記事から著者名を削除する必要はありません。書かれた時点の書き手を示すことに問題はなく、むしろ後から消すほうが不自然な履歴を残します。
第三に、記事の内容に個人が責任を負うことへの懸念です。これについては、会社として公開している以上、責任は組織にあるという整理を明確にしてください。著者名は責任の所在を示すものではなく、専門性の裏づけを示すものです。この点を社内で共有しないまま進めると、書き手が萎縮した内容になります。
ペンネームや部署名でもよいか
実名が難しい場合の代替案についても触れておきます。挙げられている項目では「本名またはペンネーム」とされており、ペンネームも選択肢に含まれます。
ただし、ペンネームを使う場合でも、経歴と専門分野は実態に沿って記述する必要があります。名前だけを架空にして、経歴も架空にすれば、それは実在しない専門家を装うことになります。名前は仮名でも、その人物が実在し、記載の経歴を持っていることが前提です。
一方、「〇〇編集部」のような部署名は、著者情報としての効果が限定されます。組織には経歴も専門分野もなく、E-E-A-Tの観点で示せる情報が少ないためです。どうしても個人名が出せない場合は、監修者だけでも実名にするという折衷案があります。少なくとも1人の実在する専門家が関わっていることを示せます。
外注記事の著者は誰か
記事制作を外部に委託している場合、著者を誰にするかは悩ましい問題です。実際に書いたのは外部のライターですが、その人の専門性が自社のテーマと一致しているとは限りません。
実務での整理は3通りあります。第一に、ライターを著者として明示し、社内の専門家を監修者にする形。最も実態に近く、誠実な表記です。第二に、社内の担当者が大幅に加筆・編集している場合、その人を著者とする形。第三に、取材に基づく記事なら、話した人を著者的な立場で示す形です。
外注する場合の実務的な工夫として、発注の段階で著者情報の扱いを取り決めておく方法があります。ライター名を出してよいか、プロフィールをどこまで公開できるか、他社の記事も書いていることを前提とするか。納品後に交渉すると、書き手側にも準備がありません。契約書または発注書に1行入れておくだけで、後の判断が速くなります。
避けるべきなのは、実際には関与していない社内の役職者を著者として立てることです。権威付けのために名前を借りる形は、外部の情報と照合されたときに整合しません。後述するとおり、Googleは外部情報と照合して信頼性を判断するとされています。
嘘や誇張は書かない
著者情報の記述で最も重要な原則がこれです。明確に指摘されているのは、嘘や誇張は書かないこと、そしてGoogleは外部の情報と照合して信頼性を判断するという点です。
具体的に注意すべきは3点あります。第一に、経歴の年数を盛らないこと。「10年の経験」と書いておきながら、SNSのプロフィールや過去の登壇資料と食い違えば、整合性が疑われます。第二に、資格や受賞歴を正確に書くこと。取得していない資格、受けていない賞を記載するのは論外です。
外部との整合を保つには、更新の起点を1つに決めておくのが有効です。自社の著者ページを正本とし、そこを更新したら他の場所も揃える。逆に、SNSのプロフィールだけを更新して著者ページが古いまま、という状態が最も起きやすい形です。年に一度の確認で、この種のずれは解消できます。
第三に、専門分野を広げすぎないことです。「マーケティング全般、DX、AI活用、経営戦略に精通」といった記述は、かえって専門性を薄めます。狭く深く書くほうが、専門家としての輪郭がはっきりする——1つか2つの分野に絞ったプロフィールのほうが、読者にも検索エンジンにも伝わります。
著者情報を入れても効かない場合
導入したのに効果が見えない、という状況もあり得ます。原因として考えられるのは3つです。
第一に、情報が薄い場合。氏名と一行の肩書きだけでは、専門性を示す材料になりません。第二に、Web上の他の情報とつながっていない場合。著者ページが孤立していて、外部のどこからも参照されず、その人物の活動が確認できないなら、実在性の裏づけは弱いままです。
2つ目については、外部とのつながりを作る具体的な手段があります。業界メディアへの寄稿、セミナーでの登壇、業界団体での活動、専門的なSNSアカウントでの発信。著者情報はサイト内で完結せず、社外での活動と対になって効くという構造です。プロフィールを整えるだけでなく、書き手が外に出ていく機会を作ることが、遠回りに見えて効きます。
第三に、そもそも記事の内容が専門性を示していない場合です。プロフィールで「専門家」と名乗っても、記事の中身が一般的な情報の要約なら、両者は一致しません。著者情報は、記事の内容を保証するものではなく、内容の背景を説明するものです。内容が伴っていなければ、署名を入れても評価は変わりません。
AI検索での引用と著者情報
最後に、新しい論点にも触れておきます。生成AIによる回答が普及する中で、AIに信頼できる情報源として認識されるかが新たな課題になっています。
前述のとおり、プロフィールが構造化データで記述されているかどうかが、AIに認識されるかの分かれ道だという指摘があります。これは、AIが情報を処理する際に機械可読な形式を優先するという性質に基づいた整理です。人間が読めるプロフィールと、機械が読める構造化データの両方を用意する意味は、ここにあります。
実務として今できるのは、名前と経歴を機械が読める形で置いておくことです。将来どのような仕組みが主流になっても、実在する専門家が書いたという情報が無駄になることは考えにくいでしょう。逆に、匿名のまま蓄積した記事群は、後から著者を割り当て直すことができません。
この領域はまだ変化の途中にあり、確定的な最適解はありません。ただし、やるべきことは従来のSEOと大きく変わりません。実在する書き手を明示し、その人の専門性を正確に記述し、機械可読な形でマークアップし、外部の活動と結びつける。この4つは、検索エンジンに対してもAIに対しても同じ方向に働きます。
よくある失敗
導入時につまずく点を整理します。
- 氏名と肩書きだけの1行プロフィールで、専門性を示す情報が含まれていない
- 著者ページを作らず、記事内の表示だけで完結させている
- 構造化データを実装せず、人間が読める形だけで終わっている
- 実際には関与していない役職者を、権威付けのために著者として立てている
- 専門分野を広く書きすぎ、何の専門家なのかが読み取れない
- 外部のプロフィールと経歴が食い違ったまま放置されている
1つ目については、追加できる情報が必ずあります。何年からその業務に関わっているか、どんな規模の案件を扱ってきたか、どの業界を主に見ているか。1行を4行にするだけで、プロフィールの意味は大きく変わります。書く材料がないのではなく、書き出す機会がなかっただけ、というケースがほとんどです。
6つ目は、時間の経過とともに発生する問題です。転職、昇進、資格の取得——変化があっても著者ページは更新されないことが多く、数年後には実態とずれた記載が残ります。年に一度、記載内容を本人に確認してもらう工程を運用に入れてください。
運用と棚卸し
導入後の運用について、決めておくべき項目をまとめます。
- 著者は1人から始め、実例を作ってから対象を広げる
- 退職・異動時に過去記事の著者名をどう扱うかを、事前にルール化する
- 著者ページには過去記事の一覧を置き、記事側からもリンクする
- 構造化データのsameAsに、外部のプロフィールを列挙して紐づける
- 年に一度、経歴・役職・資格の記載が実態と合っているかを確認する
- 専門分野は1〜2つに絞る。広く書くほど専門性は薄まる
2つ目のルール化は、導入前に決めておくと後が楽です。実務的な選択肢は3つ——著者名をそのまま残す、「元〇〇部」と補記する、記事を編集部名義に変更する。最も自然なのは、そのまま残して所属欄に当時の役職を記す形です。記事は書かれた時点の情報であり、その時点の著者を示すことに矛盾はありません。
6つ目については、繰り返しになりますが重要な原則です。専門分野を絞ることは、書ける記事の範囲を狭めるように見えます。しかし実際には、絞ったほうが1本ごとの説得力が上がります。複数の分野を扱うなら、分野ごとに別の著者を立てるほうが、それぞれの専門性が明確になります。
まとめ
記事の署名を「編集部」から実名に変えることは、技術的には小さな変更です。しかし読者にとっては、内容を検証する手がかりが1つ増えることを意味します。E-E-A-Tの観点から著者情報の明示は評価につながるとされ、AIによる回答が普及した現在は、プロフィールがAIに認識可能な形で記述され、Web上の他の情報と紐づいていることが問われるようになりました。書くべきは5要素——氏名と経歴、専門分野、所属と役職、資格や受賞歴、連絡先。記事内に表示するだけでなく、詳細な著者ページを用意し、schema.orgの構造化データでマークアップし、sameAsで外部のプロフィールと結びつけます。導入は4工程で、最も時間がかかるのは技術ではなく社内の合意形成です。そして絶対的な原則が、嘘や誇張を書かないこと。Googleは外部の情報と照合して信頼性を判断します。狭く深く書くほうが、専門家としての輪郭がはっきりする。まずは次に公開する1本から、実際に書いた人の名前と専門分野を入れてみてください。全記事への展開は、その1本の後で構いません。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
コンテンツ制作にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
