Wantedly集客・活用ガイド
フォロワー獲得から応募につなげる運用方法
「Wantedlyを始めたがフォロワーが増えず、応募につながらない」
「ストーリーを投稿しているが反応が薄く、効果が出ている実感がない」
「Wantedlyと採用サイトをどう連携させればいいかわからない」
Wantedly(ウォンテッドリー)は、使い方を誤ると「投稿はしているが採用成果がゼロ」という状態に陥りやすいプラットフォームです。その理由は、Wantedlyが「求人情報を掲載する媒体」ではなく、「共感によって採用母集団を形成するブランディングチャネル」だからです。
この本質を理解せずに運用すると、自社のPR文章を投稿し続けるだけの「発信するだけのアカウント」になってしまいます。
本記事では、Wantedlyの仕組みと特性・フォロワーを増やすストーリー運用・採用サイトとの連携方法・スカウト機能の活用まで、採用担当者が知るべき実践的な活用方法を解説します。
1. Wantedlyとは?求人媒体との本質的な違い
Wantedlyは、2012年にサービスを開始した採用プラットフォームです。ユニークな特徴は「給与・待遇を公開しないで採用する」という設計思想にあります。
候補者は給与や福利厚生ではなく、「会社のビジョン」「仕事のやりがい」「チームの雰囲気」に共感して応募します。これが「共感採用」と呼ばれる所以です。
Wantedly vs 求人媒体
| 比較項目 | Wantedly | 求人媒体(Indeed・doda等) |
|---|---|---|
| 応募動機 | ビジョン・カルチャーへの共感 | 給与・条件・知名度 |
| 費用構造 | 月額費用(掲載件数・機能による) | 掲載費・成果報酬 |
| 採用スピード | 中長期的(ブランド形成に時間) | 短期間での応募獲得 |
| 採用ターゲット | 価値観重視の候補者 | 条件重視の候補者 |
| 資産性 | フォロワー・コンテンツが蓄積 | 掲載終了で効果なし |
Wantedlyは「即戦力を今すぐ採用したい」というニーズには向きません。「自社カルチャーに共感する人と長期的につながりたい」「採用ブランドを構築したい」という目的に適しています。
2. Wantedlyで採用成果を出すための3つの前提
前提1:短期的な成果を期待しない
Wantedlyでフォロワーを獲得し、応募につながるまでには、一般的に3〜6ヶ月以上の継続的な運用が必要です。「始めてすぐに応募が来る」という期待で運用を開始すると、成果が出る前に「効果がない」と判断して撤退してしまいます。
前提2:ストーリーは「PR文章」ではなく「リアルな日常」を発信する
Wantedlyで最も重要なコンテンツが「ストーリー」です。ストーリーは会社の日常・社員の働き方・プロジェクトの裏側など、採用サイトには掲載しにくい「リアルな情報」を発信する場です。
「当社はこんなに素晴らしい会社です」というPR投稿は読者に伝わりません。「昨日のランチミーティングでこんな議論があった」「新人が初めて提案を通した話」といった、具体的なエピソードこそが共感を生みます。
前提3:採用サイトとセットで運用する
Wantedlyで興味を持った候補者は、必ず企業の採用サイトや公式ウェブサイトを確認します。Wantedlyのプロフィールと採用サイトの内容を連携させ、「Wantedlyで共感→採用サイトで確信」という流れを作ることが重要です。
3. プロフィールページの最適化
Wantedlyでの採用活動の起点は「プロフィールページ」です。候補者が最初に見る会社の顔であり、フォローするかどうかを判断する場所です。
最適化すべき項目
①
ビジョン・ミッション
採用サイトやカルチャーデックと同じメッセージを使い、一貫性を保ちます。「私たちはなぜこの事業をやっているか」「社会にどんな価値を届けたいか」を言語化します。
②
カバー画像・プロフィール写真
実際のオフィス・社員の写真を使います。フリー素材の使用は候補者への誠実さに欠けます。カバー画像は「会社の雰囲気が伝わる写真」を選びます。
③
会社概要
事業内容・設立年・従業員数・特徴を簡潔に記載します。採用サイトのURLを必ず掲載し、詳細情報への導線を作ります。
④
募集中のポジション
現在募集しているポジションを最新状態に保ちます。「名ばかりの募集」が残っていると信頼を損ないます。
4. ストーリー投稿で採用母集団を形成する
ストーリーは、Wantedlyで採用母集団を形成するための最重要コンテンツです。
効果的なストーリーの種類
ストーリーの種類と効果
| ストーリーの種類 | 内容例 | 効果 |
|---|---|---|
| 社員インタビュー | 入社理由・仕事のやりがい・休日の過ごし方 | 働くイメージを形成する |
| プロジェクト紹介 | プロジェクトの概要・苦労・成果・学び | 仕事のリアルを伝える |
| 日常の一コマ | 社内ランチ・ミーティング(MTG)の様子・勉強会 | チームの雰囲気を伝える |
| 代表・リーダーのコラム | 考え方・大切にしていること・会社の方向性 | カルチャーへの共感を生む |
| 入社エントリー | 新入社員の入社後レポート | 選考中の候補者の不安を解消する |
投稿頻度と継続性
Wantedlyのアルゴリズムは継続的な投稿を評価します。週1〜2回の投稿を継続することで、フォロワー数の増加とプロフィールのインデックス上昇が期待できます。
投稿ネタ切れを防ぐコンテンツカレンダーの活用
月単位でストーリーのテーマを計画します。
- 第1週:社員インタビュー
- 第2週:プロジェクト紹介
- 第3週:日常の一コマ(写真中心)
- 第4週:代表・リーダーのメッセージ
このサイクルを回すことで、採用担当者が毎回「何を書こう」と悩む時間を削減できます。
ストーリーのライティングポイント
- タイトルで引きつける:「〇〇な社員の話」「入社1年で気づいたこと」など、続きが読みたくなるタイトルにする
- 社員の言葉をそのまま使う:編集でPR文にせず、取材した言葉をなるべくそのまま引用する
- 写真を必ず添付する:テキストだけより、実際の社員・職場の写真があるほうが読まれやすい
5. スカウト機能の効果的な使い方
Wantedlyのスカウト機能(「気になる!」「会いましょう」)は、候補者に直接アプローチできる機能です。
スカウトメッセージの書き方
Wantedlyでのスカウトに返信してもらえる確率は、メッセージの個別性に大きく左右されます。
NG
NGなスカウト文
「〇〇株式会社の採用担当です。ぜひ一度お話しさせてください。」
→ テンプレートと判断され無視される
良いスカウト文の要素
- 候補者のプロフィール・ストーリー・スキルの中から「なぜこの人に連絡したか」を具体的に書く
- 自社の仕事内容・カルチャーとの接点を明示する
- 一方的な売り込みではなく「まず話を聞いてほしい」というトーンにする
6. 採用サイトとWantedlyの連携設計
Wantedlyと採用サイトを連携させることで、採用効果が相乗的に高まります。
連携の基本設計
Wantedly(認知・共感形成)
ストーリー投稿・スカウト・プロフィールページで候補者との接点を作ります。プロフィールページに採用サイトのURLを必ず掲載し、次のステップへの導線を設けます。
採用サイト(理解・確信形成)
仕事内容・社員インタビュー・カルチャーデックを詳しく見てもらいます。Wantedlyで「気になった」候補者が採用サイトで「詳しく知る」という流れを設計します。
エントリー
採用サイトでの確信形成を経て、応募フォームへ誘導します。
WantedlyストーリーとWantedly採用サイトコンテンツの連携
Wantedlyのストーリーと採用サイトのコンテンツは同じテーマを扱いながら「深さ」を使い分けます。
コンテンツの深さの使い分け
| チャネル | コンテンツの性質 | 目的 |
|---|---|---|
| Wantedly | 日常の一コマ・エピソード(短く・ライトに) | 認知・興味を引く |
| 採用サイト | 詳細な社員インタビュー・制度説明・仕事内容(長く・詳しく) | 理解・確信を与える |
7. フォロワーを増やすための具体的な施策
1
既存社員にフォローを促す
最初のフォロワーは自社社員から始めます。社員がWantedlyアカウントを作成し、会社をフォローすることで、「〇〇のような人が働いている会社」というシグナルが候補者に伝わります。
2
ソーシャルネットワークサービス(SNS)でストーリーをシェアする
Wantedlyのストーリーをリンクシェアでき、X(旧Twitter)・LinkedIn・Facebook等でのシェアにより、Wantedly外からの流入を増やせます。社員によるシェアも有効です。
3
求人票のキャッチコピーを見直す
Wantedlyの求人票は「〇〇の経験者を募集」という機能的な表現より、「〇〇に挑戦したい人と働きたい」「〇〇な未来を一緒に作りたい人へ」というビジョン・価値観に訴えるタイトルの方がクリック率が高い傾向があります。
8. よくある失敗と回避策
1
失敗1:PR投稿を続けて読者に飽きられる
「当社のサービスが〇〇大賞を受賞しました」「新しいオフィスに移転しました」という広報的な投稿は、候補者の共感を得にくいです。「受賞を目指していた社員の本音」「引っ越し当日の社員の反応」というエピソード視点に変えると読まれやすくなります。
2
失敗2:採用サイトを整備する前にWantedlyを始める
Wantedlyで興味を持った候補者が採用サイトを訪れたとき、情報が薄かったり更新されていない状態だと、応募転換に失敗します。採用サイトの整備と並行してWantedlyを開始するのが理想的な順序です。
3
失敗3:採用担当者が一人で運用する
ストーリーのネタ収集・取材・ライティング・投稿を採用担当者が一人で抱えると、継続が難しくなります。社員に「ちょっと話を聞かせてください」と声をかけ、ネタ提供・写真撮影を協力してもらう体制を作ることが継続の鍵です。
まとめ:Wantedly集客を成功させるために
Wantedlyは「共感採用」のプラットフォームです。給与・条件ではなく、ビジョン・カルチャーへの共感で採用母集団を形成し、採用広告費への依存を下げながら長期的な採用ブランドを構築できます。
- ストーリー投稿の継続:週1〜2回、PR文でなくリアルなエピソードを発信する
- 採用サイトとの連携:Wantedly→採用サイトの導線を設計する
- スカウトの個別性:候補者一人ひとりに合わせたメッセージを作る
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