検索ボリューム調査に生成AIを活かす方法|狙う語の優先度を決める

検索ボリューム調査に生成AIを活かす方法|狙う語の優先度を決める

「この記事、どのキーワードで書けばアクセスが増えるのか」——記事づくりの入口で、多くの担当者が迷う問いです。判断材料になるのが 検索ボリューム(月間の検索回数) ですが、調べ方が分かりにくく、勘で決めてしまいがちです。生成AIを使えば、キーワードの発想から意図の整理まで大きく効率化できます。ただし使い方を誤ると、間違ったデータで判断してしまう危険もあります。本記事では、検索ボリューム調査にAIを正しく活かす方法を解説します。


カメ先生カメ先生

検索ボリュームはね、そのキーワードが月にどれくらい検索されているかの目安なんだ。多いほど人が探しているってこと。


カメ子カメ子

じゃあ、AIに「このキーワードのボリュームは?」って聞けばいいんですか?


カメ先生カメ先生

そこが落とし穴なんだよ。AIは正確な検索回数の実数は持っていない。だから実数は専用ツール、発想と整理をAIに任せる。役割を分けるのが大事なんだ。


カメ子カメ子

AIに何でも聞けばいいわけじゃないんですね。正しいやり方を教えてください!


この記事のポイント
  • 検索ボリュームの実数は、AIではなくキーワードプランナー等の専用ツールで取得する
  • AIはキーワードの発想を広げ、検索意図や検討段階を整理するのが得意
  • 実数は専用ツール、発想と整理はAI、優先順位は意図とあわせて人が判断する

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目次

検索ボリュームとは

検索ボリュームとは、あるキーワードが一定期間(通常は月間)にどれくらい検索されているかを示す数値です。ボリュームが大きいほど、それを探している人が多いことを意味します。記事のテーマを決める際、需要の大きさを測る指標として使われます。狙う価値のあるキーワードかどうかを判断する、基本の材料です。

ただし、ボリュームが大きければ良いというわけではありません。大きなキーワードは競合も多く、上位表示は簡単ではありません。逆に、ボリュームは小さくても、検討段階が進んだ濃い需要を表すキーワードもあります。数値の大小だけでなく、その裏にある意図とあわせて見ることが、賢い調査の前提になります。

AIは検索ボリュームの実数を出せるのか

最初に押さえるべき、最も重要な注意点があります。それは、生成AIは、正確な検索ボリュームの実数を持っていないということです。ChatGPTやClaudeに「このキーワードの月間検索数は?」と聞くと、それらしい数字を返すことがありますが、これは実データではなく、もっともらしく生成された推定値である可能性が高いのです。

この特性を知らずにAIの出す数字を鵜呑みにすると、実態とかけ離れたデータで記事戦略を立ててしまいます。生成AIは、言葉を自然につなぐことは得意でも、リアルタイムの検索統計を正確に把握しているわけではありません。実数が必要な場面では、必ず専用ツールを使う——これが、AIを検索ボリューム調査に使ううえでの大前提です。ここを外すと、以降の判断がすべて崩れます。

正しい役割分担を理解する

では、検索ボリューム調査でAIは役に立たないのかというと、そうではありません。大切なのは、AIと専用ツールの役割を正しく分けることです。実数の取得は専用ツール、キーワードの発想や意図の整理はAIが担う。この分担を守れば、AIは調査を大きく効率化してくれます。それぞれの得意分野を次の表にまとめます。

作業担うもの理由
実数の取得キーワードプランナー等実際の検索データに基づく
候補の発想生成AI関連語を大量に発想できる
意図の分類生成AI意味でグループ化が速い
優先順位づけ人+AI事業目的と実数で判断する

つまり、AIは調査の「入口(発想)」と「整理」で力を発揮し、実数という「事実」は専用ツールに委ねる、という構図です。この役割分担を頭に入れておけば、AIの便利さと正確さを両立できます。発想はAI、実数はツール、判断は人と覚えておくとよいでしょう。次の章から、具体的な使い方を見ていきます。

専用ツールで実数を取得する

実数の取得に使う代表的なツールが、Googleキーワードプランナーです。Google広告のアカウントがあれば使え、キーワードごとのおおよその月間検索ボリュームを確認できます。無料で使える基本ツールとして、まず押さえておきたい選択肢です。より詳細なデータや競合分析が必要なら、有料のSEOツールを検討します。

あわせて活用したいのが、Google Search Consoleです。これは自社サイトが実際にどのクエリで表示・クリックされているかを示す、正真正銘の実データです。既に流入のあるキーワードや、表示はされているのにクリックされていない伸びしろが分かります。まずは無料のこれらのツールで、実数の土台を押さえるのがおすすめです。

AIでキーワード候補を広げる

ここからがAIの出番です。調査の起点となるテーマを1つ決めたら、生成AIに関連するキーワードを大量に発想させます。「〇〇というテーマで、見込み客が検索しそうなキーワードを、切り口を変えて挙げて」と頼めば、人だけでは思いつかない候補まで広く洗い出せます。発想の量とスピードは、AIの大きな強みです。

この段階では、実数は気にせず、まず候補を広げることに集中します。AIが挙げた候補の中から、有望そうなものを専用ツールにかけて実数を確認する、という流れです。AIで広げ、ツールで絞るという二段構えにすると、抜け漏れが少なく効率的な調査になります。AIには、同義語や言い換え、関連する悩みの言葉まで含めて広げてもらうと、候補の幅が広がります。

AIで検索意図と検討段階を推定する

検索ボリューム調査で見落とされがちなのが、キーワードの背後にある検索意図と検討段階です。同じテーマでも、「〇〇 とは」と調べる人と「〇〇 導入 費用」と調べる人では、検討の深さがまるで違います。生成AIは、この意図と段階を推定するのが得意です。キーワードを渡して、意図ごとに分類させられます。

たとえば、AIに候補キーワードの一覧を渡し、「情報収集段階・比較検討段階・導入直前段階に分類して」と頼むと、購買プロセスに沿った整理ができます。ボリュームが小さくても検討段階が進んだキーワードは、成果に直結しやすいものです。BtoBでは特に、この意図と段階の見極めが、単なるアクセス数以上に重要になります。数字だけでは見えない価値を、AIが可視化してくれます。

ボリュームの目安をAIに整理させる

専用ツールで取得した実数は、AIに整理させると扱いやすくなります。ツールから出したキーワードとボリュームの一覧をAIに渡し、ボリューム帯ごとにグループ分けし、傾向をまとめてと頼めば、大量の数字が意味のある示唆に変わります。どの帯に狙い目が多いかが、一目で見えてきます。

ここで改めて注意したいのは、AIに整理させるのは専用ツールで取得した実数であって、AIに数字を推測させるのではないという点です。あくまで実データを渡し、その加工・要約をAIに任せます。この順序を守れば、正確さと効率を両立できます。AIが勝手に補った数字が混ざっていないか、整理結果は人が確認します。

ゼロボリューム・ロングテールの扱い

検索ボリューム調査で近年重要性が増しているのが、ツールでは「ボリュームなし(ゼロ)」と表示される、ごく少数の検索の扱いです。2026年の検索では、過去に例のない新しい検索語も日々生まれており、ツールに数字が出ないキーワードにも実需要があることが少なくありません。数字がゼロだからと切り捨てるのは早計です。

こうしたロングテール(少量多品種)のキーワードは、競合が少なく、検討段階が進んだ濃い需要を含むことが多いものです。生成AIは、こうした細かな検索語や質問形のキーワードを発想するのが得意です。実数の大小だけで判断せず、意図の濃さで拾う視点を持つと、競合が手をつけていない有望なテーマを見つけられます。ゼロボリュームは無価値ではなく、むしろ狙い目になり得ます。

調査結果を優先順位に落とし込む

集めたデータは、最終的に「どのキーワードから記事にするか」の優先順位に落とし込みます。判断軸は、実数(需要の大きさ)・競合の強さ・検討段階の深さ・自社事業との関連度の4つです。これらを総合して、着手すべき順番を決めます。次の手順で進めると整理しやすくなります。

STEP1
候補と実数をそろえる

AIで広げた候補を専用ツールにかけ、実数と競合の目安をそろえます。

STEP2
意図と段階で分類する

AIに候補を渡し、検索意図と検討段階でグループ分けさせます。

STEP3
事業との関連度で重みづけする

自社の商材や目的に近いキーワードを、人が重要と判断して重みづけします。

STEP4
優先順位表にまとめる

以上を総合し、着手順の一覧をAIに表形式で整理させ、人が最終確認します。

優先順位づけは、AIに素案を作らせつつ、最終判断は人が握ります。事業上の狙いや、いま最も獲得したい顧客層は、AIには分からないからです。数字と意図をそろえたうえで、自社の戦略に照らして決めることが、成果につながる調査の締めくくりになります。

AIに指示するプロンプト例

キーワードの発想と整理をAIに頼むときは、テーマと読者像、出してほしい観点を具体的に指定すると、実用的な答えが返ってきます。次のようなプロンプトが土台になります。

テーマ「{テーマ}」で記事を作ります。読者は{読者像}です。
(1)このテーマで見込み客が検索しそうなキーワードを、切り口を変えて30個
(2)それぞれを情報収集/比較検討/導入直前の検討段階で分類
(3)質問形(〇〇とは、〇〇 費用 など)のロングテールも含めて
表形式でまとめてください。※検索回数の数字は推測しないでください。

プロンプトの最後に「検索回数の数字は推測しないでください」と添えているのがポイントです。こう指定しておくと、AIがもっともらしい実数を勝手に作ることを防げます。実数は、この後で専用ツールにかけて取得します。AIには発想と分類だけを任せ、数字はツールで取るという役割分担を、指示にも反映させておくと安全です。

BtoBでの検索ボリューム調査の勘所

BtoBの検索ボリューム調査には、独特の勘所があります。それは、ボリュームが総じて小さいことです。法人向けの専門的なキーワードは、一般消費者向けに比べて検索する人が少なく、数字だけを見ると魅力が乏しく映ります。ここで数字の大きさだけを追うと、本当に価値のあるキーワードを逃します。

BtoBで重視すべきは、量より質(検討段階の深さと、自社事業との関連度)です。月に数十回しか検索されないキーワードでも、それが導入直前の濃い需要なら、成約につながる価値は大きいものです。AIに意図と検討段階を分類させ、事業との関連度で重みづけする——この進め方が、BtoBの調査では特に効きます。数字の魔力に惑わされない姿勢が大切です。

検索ボリューム調査でやりがちな失敗

調査を進めるうえで、つまずきやすい点を押さえておきましょう。

  • AIの出す検索回数を鵜呑みにする:推定値を実数と誤認し、間違った判断をする
  • ボリュームの大きさだけで選ぶ:競合が強すぎて上位表示できず、成果が出ない
  • ゼロボリュームを切り捨てる:競合の少ない濃い需要のチャンスを逃す
  • 意図を無視する:数字は大きくても、自社の狙いと合わないキーワードに労力を割く
  • GSCの実データを見ない:既にある伸びしろを見落とし、ゼロから探してしまう

よくある質問

生成AIに検索ボリュームを聞いてはいけないのですか?

実数を尋ねるのは避けるべきです。AIが返す数字は、実データではなく推定である可能性が高く、鵜呑みにすると判断を誤ります。実数はキーワードプランナーなどの専用ツールで取得し、AIには候補の発想や意図の分類を任せる、という使い分けが安全です。

無料ツールだけで調査できますか?

基本的な調査は可能です。Googleキーワードプランナーでおおよその実数を、Search Consoleで自社の実データを確認でき、AIで候補の発想と整理を補えます。より詳細な競合分析や難易度の把握が必要になったら、有料のSEOツールを検討するとよいでしょう。

ボリュームが小さいキーワードは狙う価値がないですか?

そんなことはありません。特にBtoBでは、ボリュームが小さくても検討段階が進んだ濃い需要を含むキーワードが多く、成果に直結しやすいものです。数字の大小だけでなく、検索意図の深さと自社事業との関連度をあわせて判断することが大切です。

まとめ

検索ボリューム調査に生成AIを活かす要点は、実数は専用ツール、発想と整理はAI、優先順位は意図とあわせて人が判断することです。AIは正確な検索回数を持たないため、実数はキーワードプランナーやSearch Consoleで取得します。AIには候補の発想、検索意図と検討段階の分類、データの整理を任せる。BtoBでは数字の大小より、検討段階の深さと事業との関連度を重視する。まずは狙うテーマを1つ決め、AIで候補を広げ、専用ツールで実数を確かめるところから始めてみてください。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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